DTM(デスクトップミュージック)で打ち込みをするときは
ピコピコサウンドのイメージで テンポは一定という固定観念があって、
自分もそうでした。
しかしながら近ごろのちんすけの音は、打ち込みでもゆらいでいます。
テンポのゆらぎとは別に、
以前から ダイナミクス(強弱)やタメなどで表現はしていました。
アナログもデジタルもまとめて
DAW(デジタルオーディオワークステーション)で音楽を構築するなら
テンポをきっちり刻むところと人間的にゆらぐところと両方表現したい。
それを今ではいろいろやるようになりました。
『ぶらん-にゅう』という曲では、
Aメロとサビを BPM=123で、Bメロ前半とコーダを BPM=121で作りました。
受け渡しに BPM=122を使っているところもあります。
「またちんすけは細かいんだから~」と言われると、そうですね。認めます。
でもこの聴いてて感じ取れないテンポの違いは、
弾いてみるとわかるんですよ。
ジャカジャカとギターをかき鳴らすところと同じテンポで
1音ずつ鳴らすアルペジオのところを弾いてみると、
「間に合わない」的な速い感じがするはずです。
ライブではそんな微妙なテンポの揺れは自然に吸収されるのですが、
キカイできっちり刻まれると違和感があるんです。
弾きづらいです。
こういうことがあることを前提にDAWでは
任意に、あるいは自動でテンポの揺らぎを作れるモードもあるほどです。
ただ、キカイにやらせたゆらぎが曲に合うかどうかは?です。
このへんは好きずきでしょう。
曲の終わりにテンポを落とすrit.(リタルダント)のようなところは
テンポを何段階か変えて何度も聴いて決めています。
打ち込みだけなら後で何回でもテンポは変えられますが、
生音を収録するとできなくなるので、
リズム隊を打ち込んだあたりで決めるようにしています。
こういうことは自分では楽しいことなので、
説明するほど面倒ではありません。
現在、他の人に歌ってもらう前提で
あるオリジナル曲のアレンジをしなおしています。
テンポについて やり取りもしていますが、なかなかむつかしい。
その人の歌い方やリズムに合わせることも必要なので・・・
仮アレンジで打ち込みをして 聴いてもらおうと思っています。
「ネコ・サンバ」のときは勝手に作っちゃいましたけどね。