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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

緊張の音 おしゃれな音 その4

パワーコードとは違うんですよ

「3度」の音を省く話をしましたが
するとこれは「パワーコード」と同じじゃないのかしら?
と思ったあなた うーーーん あってるようですが 違うんですねこれが

パワーコードは 3度の音を弾かず「1」「5」の音のみで響かせるコード
主にロックミュージックで使われるように
力強い ストレートな ガンガン来る音です

ちんすけがここで話しているテーマは「テンションコード」
おっされ~な音とはなんなのか とウンチク述べてるわけです
だから「9」とか「11」が出て来るコードで
たとえ「3」を省く話をしたとしても
パワーコードとは全く別ものです

も一つ言うと パワーコードは「C5」のように「5」を使って表記しますが
一般的なコードとしては分類されてません
「C+5」とか「Cm7-5」とか +-がついてるのは正式なコードなのに です
パワーコードは 弾き方を表した便宜的なもの ということなんですね

ちなみに「C+5」の構成音は「1・3・#5」で
「Caug」と表記して「Cオーギュメント」とも言います
なんか 期待をもって上っていきそうなハーモニーですね
「Cm7-5」は「1・♭3・♭5・♭7」」で
「Cハーフディミニッシュ」とも呼ばれます
こちらは 打ちのめされもぐってしまいそうな感じです

それぞれ載せてみたので 聴きくらべてください

そうそう スマホからはこのリンク見えないみたいなので ゴメンナサイ
パソコンからどうぞ

emojiひとことウンチク・・・
コードでは ルートの調号以外は
「#」を「+」 「♭」を「-」と書くことがあります
たとえば「C#5」とあると「C#」のキーなのか「#5」の音なのか
区別がつきづらいから ・・・だと思うんです


いやぁ コードって ほんとにおもしろいものですね

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緊張の音 おしゃれな音 その3

ギターでは音を省くんです

ピアノは10本の指で 同時に10音以上出せます
ギターはどんなに頑張っても 同時に鳴らせるのは6音ですよね
それもすべての弦を弾かない(弾けない)ことも多い

ですが コードを構成する音をすべて鳴らさなくても
コードを感じられる押さえ方があります


テンションコード「D7(9)」でみてみましょう
「D7(9)」は 「D7」にテンションノート「9」を加えたコードなので
構成音は「1・3・5・♭7・9」

わかりやすく コード表を貼ってみましたよ

左が 元になる「D7」の一番オーソドックスな押さえ方
(音は6弦から↑「×・×・1・5・♭7・3」)
右は 「D7(9)」を下から順番に積み上げた押さえ方です
(↑「×・1・3・5・♭7・9」)
え? 押さえられませんよね ・・・指 届かないです

そこで こんな押さえ方をしてみます

(↑「×・×・1・5・♭7・9」)おおー簡単 解決解決!

あれ? でもこれだと「3」の音がありませんよ
3度の音は メジャーコードかマイナーコードか 調を決める重要な音です
大丈夫でしょうか?

これは「オミット(omit)3」という言い方をするのですが
ふつうは意識しないし 押さえ方はよく使います
「3」がなくても曲の流れの中で メジャーにもマイナーにも馴染むんです
うまい表現じゃないですけど 中性的 とでもいいますか

こういうあやふやが嫌ならば 次の押さえ方はいかがでしょう
(↑「×・1・3・♭7・9・5」)

「D7(9)」すべての音が入ってますね(左)

めでたしめでたし

でもテンションノートではない「5」が 一番高いオクターブ上にあって
嫌われちゃうことも・・・
その場合 1弦を開放弦にするかミュートすると解決します(右)

ただしこの押さえ方だと 今度は「5」がないんですよ
むつかしいなぁ・・・

説明すると 「5」の音は省いても メジャーかマイナーかに影響されず
ほかの音で「補って」コードが成り立つ ということになってるんです

ちんすけにはそれ以上 うまく言えません
試験には出ないので そういうものだと思ってください(←逃げ)

ギター弾きならば こうした押さえ方 自然にやってるんですけど
説明しようとすると 逆にややこしいですね

まとめ!
テンションコードだと「5」は省ける
「3」「♭3」も「調」を意識しなくてよい場合は省ける
両方同時省略はだめですよ あたりまえですね・・・
とにかく 弾いて耳で感じるしかないです


ということで 次回・・・

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2017/01/22 ライブのお知らせ♪

1月22日(日)HOTコロッケ(都営地下鉄・瑞江)
『カラフルパーティ2017新年会』

18:00 OPEN / 23:30 CLOSE
18:30~ケーちん
19:10~凛音(+SHUN)
19:50~Be-m & 上杉羽奏
20:30~エフノーリーフ、変奏曲 and more

emoji¥1500以上のご飲食をお願いします
http://plaza.harmonix.ne.jp/~hotcroq/


ちんすけと音仲間アーリーさんとの 共同企画ライブ
「カラフルパーティ」企画は ジャンル異種混合ライブですが
今回は ほぼアコースティック・ポップス・フォーク系です

ちんすけは相方ケーシンさんと「ケーちん」で出演します
“おしゃれ系アコギデュオ”と銘打っているコンビ
最近あまりやらない曲たちをチョイスしてますので お楽しみに

Be-m(ビーマイナー)は“超絶アコギ・インストデュオ”
スゴワザが繰り出されます
すらっと美人・上杉羽奏さんが何曲か ボーカルで入ります

凛音さんは しっとりとしたピアノ弾き 大人な歌 歌います
ベース・SHUNさん都合がつけば サポートに入ります

エフノーリーフは アーリーさんが弾き語る 男女デュオ
そのほか アーリーさんの音仲間が出演します

観に飲みにいらしてください!

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緊張の音 おしゃれな音 その2

テンションコードをどう読むか

本でもいろんなサイトでも 「テンション」の項目を見ると
めちゃくちゃ難しいことが書いてあります
難しい理論は好みでないですけど ちょこっと必要なことだけ説明します

コードは基本音(ルート)から3度ずつ積み上げるというルールがありまして
ルート=Cで説明すると

C D E F G A B C D E F G A B
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11  12  13  14
              →オクターブ上

Cコードは構成音が「1・3・5」 ・・・いわゆる「ド・ミ・ソ」ですね
マイナーコードCmだと 「1・♭3・5」と真ん中の3が半音下がります
C7コードは「♭7」が加わり「1・3・5・♭7」
CM7は「1・3・5・7」C6は「7」が「6」に換わって「1・3・5・6」
(コード表記上 m=マイナー M=メジャー です)

このように3音ないしは4音で構成され かつ
1オクターブ以内にある音で構成されるコードが基本のコード
つまり「8」より上 「9」「11」「13」が「テンションノート」です
「8」「10」「12」「14」は1オクターブ下と同じ音なので
テンションノートにはなりません

さてテンションコードの表記ですが 「C7(9)」「C9」 よくありますね
この二つ 意味が違うのでしょうか?
実は「C7(9)」も「C9」も「1・3・5・♭7・9」で 同じコードなんです
テンションコードでは7度(♭7)の上に積み上げていく という約束があって
「♭7」が必ず存在するので 表記を省けるというわけです

例外は「C6(9)」「Cm6(9)」で
これは上にも書きましたが 「7」を「6」に置き換えているため
「♭7」が存在しません

「♭7」が無くて 単に「9」の音を足す「1・3・5・9」の場合
付け加えるという意味の「Cadd9」という表記になります
つまり「C9」と「Cadd9」は別のコードです
ギター弾くとき「♭7」があるのか無いのかは 気にしないことが多いですが
ほんとうは別モノということです

ギターだと 一度に出せる音数が6音以下なので
メロデイの中であまり目立たない「♭7」は省く という考え方なのでしょうか
でもコード鳴らすと あきらかに印象違いますよ


なんか だんだんめんどくさくなってきましたね

次回は 音を省くという技 お話しましょう

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緊張の音 おしゃれな音 その1

テンションがお好きでしょ

さぁて 語りたいテーマ 持ってきましたよ
これから話すことは ちんすけが「感覚」で得た考え方に基づいていますので
「楽典」=音楽基礎理論 のような難しい説明はしません
というか できません

かと言って ボーーっと見ていてもわかりづらいかもしれません
それは自分の文章力によるところですけど


ではいきます

ギターでは 弦の張り具合をテンションといいますが
そっちじゃなくて「音」の話
タイトルにある「緊張の音」とは「テンションノート」のことで
「テンションノート」が入ってる和音が 「テンションコード」です

C7(9)とか F#M7(13)とか Dadd9とか E13とか・・・


音の流れの中で 安定と緊張のくりかえしが ひとつの曲を構成します
言い換えると 協和音と不協和音のくりかえし
安定のコードだけだと 唱歌や童謡みたいにわかりやすい音楽にはなりますが
なんか 味気ない
そこへ テンションコードが入ることで 安定感に刺激が加わり
適度な心地良さが 生まれるようになります

この「心地良さ」は人それぞれでして
多いのが好みだったり 多いと拒否反応があったり・・・
JAZZなどが好きな人は テンションコード多めの味付けが好みでしょうか
JAZZって テンションコードだらけですから

ちんすけは かなりテンションノート好きでして
JAZZはもちろん フュージョン ラテン・ワールド系 大好物
自分の曲も最近では かなりテンションコード使ってます
カバーする曲も ポップスではあるけれど テンションコード多め
そういうのをやって テンション上げてます ・・・なんて

テンションコードは 単なる不協和音でなく
ちゃんとしたルールや おしゃれな使い方があるわけで
次回からはそんなこんなを ひも解いてゆこうと思います

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