緊張の音 おしゃれな音 その14
つなぎとラストに響けよ6th♪
ジャズだと「C」とコード表記があったら「CM7」か「C6」で弾くという
暗黙のルールがあるそうですが、ポピュラーではさすがにそんなことはなく、
それぞれ使う意図でもって使い分けてます。
ちんすけの曲でブログタイトルにもなっている『見上げればバナナムーン』は、
いろんなワザ、というか仕掛けを盛り込んでいまして、
M7thや9thのほかにも 6thを効果的に使っています。
どこかといいますと、この曲のキーは「F」ですが、
ジャズルールで触れた FM7 - F6 を使うことで「F」を表現しています。
実際に弾くときは1弦と5弦をミュートしてる(弾かない)のでこうなりますが、
Fだけで通したり、F7を入れるより、ゆらぎ感、ふわふわ感、増量です。。
つぎに、曲終わりに6thを持ってくると効果的になる例です。
ライブの時にある人から
「終わりのコードいいねえ」と言われたことがありました。
それは、『ぶらん-にゅう』という曲の最後にかき鳴らすコード G6でした。
A♭ - D7 - G6 と おしりをGではなく G6にするのです。
なんかいい感じでしょ? まあ常套手段ではあります。
もうひとつ、『ポーカーフェイス』という曲では
Bm7 - E7 - A - A6(9) と、あえてAに行ってから A6(9)で締めてます。
6thに9thも鳴らして、さらに浮遊感のあるエンディングになりました。
1オクタープ12音で 3つ以上音が重ねられてコードが作られますが、
隣同士、つまり半音同士が同時に鳴るコードだと 音が濁って感じられます。
そういったことから、バロックなどクラシック音楽では
CM7は不協和音とされてた時代もあったのだとか・・・
かわりに C6が多く使われていたそうですよ。
現代のポピュラー音楽では「おしゃれ」だと言って CM7普通に使ってます。
音楽は人間の感覚で成り立っているので、
とらえ方は時代や地域によってかわってくるものなのでしょうね。
ジャズなどは 目いっぱいテンション音=不協和音鳴らしてますもんね。
好き嫌いがはっきりしてる音楽ですし。
ちんすけは、音楽は刺激的であるほうが 興味をおぼえます。