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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

打ち込みの自分史 みたいなこと

ちんすけは、1985年くらいから「打ち込み」をはじめました。
当初はYAMAHAのシンセサイザーやドラムマシン、シーケンサーで作った音を
マルチトラックカセットテープレコーダーに録音するというやり方。
そう、あの頃はパソコンが充実してなかったので、
音楽専用の「シーケンサー」にデータを打ち込むほうがよかったのです。

そのころ巷で流行っていた音楽が、
カシオペアやザ・スクエアなどのフュージョン♪
ちんすけもハマり、打ち込めるような自作曲がない当初は、
彼らのスコアを購入して、打ち込みコピーして楽しんでいました。
まあ、仕事でほとんど時間が取れませんでしたけどね。

そのころ作った音源は、元はカセットテープと打ち込みデータなわけですが、
それを再生するハードを持ってなくて、いま再現できないんですよ。
パソコンに何曲か残っていますが、完成度も低いものでしたし。

時が流れ 職替えしたりするうちに、ライブ活動をするようになりました。
オリジナル曲も新たに作りはじめたので、
ギターと打ち込みのミックスで音源を作るようになりました。

機材もシーケンサーからパソコンに替わり、
デスクトップミュージック(DTM)とよばれる時代。
現在は「Singer Song Writer Lite8.0」というソフトを使ってます。
これはプロユースではないので、音質がもの足りなかったりするのですが、
ふつうに良い音が作れるのと使い慣れてることで、愛用してます。

自分で打ち込みをするのに、良い練習になるので、
数年前、久しぶりにカシオペアの曲を打ち込んでみたのが、
今回紹介する『Froufrou』です。
昔のスコアを引っ張り出してきましたよー!

カシオペア曲の大部分を書いている、ギターの野呂一生氏の作ではなく、
ドラムスの神保彰氏による作品です。
リズム隊の節まわしというかキレが良いですね。
曲調が「和風」っぽくアンサンブルもしっかりしていて
神保氏の傑作のひとつです。ちゃんとドラムソロの見せ所もあるし。
そのドラムソロの細かいところまで採譜してあるので、
フェードアウトのギリまで完コピしてみました。
しかし、特に後半は面倒になって、キカイっぽくなっちゃってますね。
キーボードの間奏は強弱を含めて イイ感じに出来たと思います。
ギターとベースの完成度はまあまあ・・・こんな感じです。

はじめて「Sound Cloud」を使ってみました。
アップロードすると少し音質が落ちてる(ハイ落ち)気がするので、
そのへんは差っ引いて聴いてください。
スマホでも普通に聴けると思います。

では どぞ!

Froufrou/カシオペアカバー

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桜と蚊柱の春のおとずれ

桜の花がだいぶ咲いてきました。
emojiまもなく満開なのでしょう。

街なかや公園では、ソメイヨシノほか数種の桜が咲いてますが、
植わっている環境で開花スピードが違ってて面白いですね。
予報によると今年は満開期間は長めだそうです。
今週末、お花見酒出来そうですかね・・・ムフフ


桜を愛でようと 親水緑道などを歩くとこの時期、
うっとうしい「集団」に遭遇したりもします。

「ユスリカ」というそうですが、蚊のちっちゃいやつみたいなの。
あれが集団でかたまって飛んでるの見かけますよね。
こどものころよく自転車で走っていて、いきなり集団に突っ込み、
口の中に入っちゃって「ペッペッ」てやったり、
わぁーって目をつぶったら、どこかにぶつかったり、
あんまり印象の良くない奴らです。

蚊のカタマリだから「蚊柱」というそうです。
水のある所にはたいてい発生して
種類にもよりますが、あまり汚すぎると発生しないらしいので、
水質のバロメータにもなっているようです。
そこが蚊とは違うみたいで・・・そうそう「ハエ目」だそうです。
だから蚊みたいに血を吸ったりしないし、
そもそも消化器官が退化してて、エサも摂れないので
1~2日で死んでしまうらしいですよ。

知ってしまうとなんか可哀そうで、少しくらいうっとうしくても
がまんしようかなぁという気にもなります。

あれ? 桜の話じゃなくて「ムシ」の話ですかね これは。

桜が咲き終わった後の ケムシ のほうが
ちんすけ的には ムズムズしてしまいます。

・・・ぅわぁ~~~

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あの「ジャーーーン!」をギター1本で鳴らす!

ビートルズの"A Hard Day's Night"
イントロを攻略してみましょう。

発表から50年以上たった今も話題に上る、超有名な出だしのフレーズ。
「ジャーーーン!」一発で曲を、いや、映画を、
いや、ビートルズそのものを印象づけた
音楽史上でもかなり意義のある1フレーズだと思います。


emoji弾いてるコードは何なのか?

1990年代までは G7sus4 だと 大方の譜面などに書かれていましたが、
ジョージ・ハリスンが今世紀になって
Fadd9だった」と言ったことで、いちおうの決着がつきました。
ライブの映像などからも 6弦から1-0-3-2-1-3フレット
6弦は親指で押さえるポジションがそうです。
ギターだけなら、これで正解と思われます。

G7sus4(2種類)とFadd9の音はこちら


しかしそうだとしても、まだいろんな音が聴こえるのも確か。
そこで、ちんすけは
「ギター1本で弾くならどうすれば原音に近いか」
をプチ研究してしまいました。


emoji音の構成はどうなっているか?

最近では音を解析するソフトがあって、
それで各楽器を分析すると、鳴ってる音は次のようになったということです。
(ピアノの鍵盤の中央のドが C4 とお考え下さい)

ギター1(右・ジョン)F2-A2-F3-A3-C4-G4(←これがFadd9)

ギター2(左・ジョージ)F2-A2-F3-A3-C4-G4
(12弦ギターなので複弦がF3-A3-F4-A4-C4-G4ですが、便宜上省きます)

ベース(左・ポール)D2

ピアノ(右・G・マーチン)D2-G2-D3-G3-C4

そう、ベースでD音を出し、ピアノでフォローする形になってるんですね。
以前の見解 G7sus4だと何が違うかというと、
ギターにD音が入っていることと、A音が入ってないということ。

全部の音を一列にあらわしてみます。

D2-(F2)-G2-A2-C3-D3-F3-G3-A3-C4-D4-G4

最低音がベースとピアノで鳴らし、最高音がギターです。
さて、なぜF2を( )書きにしたのでしょう?
理由は どうしても低いところのF音が聴こえないからです。
ギター2本で鳴らしているはずなのに・・・

そこで考えました。
これはFadd9を弾くときの親指は、押さえているのではなくて
ミュートしているのではないか!? ということです。
これはあり得るのではないでしょうか?


emojiギター1本で弾くならこうだ!

本題です・・・で、いきなり結論です。
ギター1本で弾くとすれば、最も原音に近い押さえ方は、
F6(9)/D または Dm7(11) であると考えます。
どちらも押さえ方は一緒です。

ポイントは、すべて鳴ってる音をベースのD音も含めて入れたことです。
ローポジションもジョンたちに近い押さえ方なので ありでしょうけど、
上に書いたように 低いF音が無いと思われるので、
ハイポジションとしました。

聴いてみてください。
左が正解のハイポジション、右がローポジションです。
ジャーーーン!

いかがでしたでしょうか?
いろいろ解析されたことや、実際に聴いた感覚でみちびき出しました。

え~~?ちんすけが新しい見解を出した!?
・・・まあ そういうことにしておいてください(ムフフ)
もちろん あれだけ研究されてますから、初とは言いません。

では本家本元『A Hard Day's Night / THE BEATLES』をどうぞ♪


余談ですが、
この映画の監督が「アタマにインパクトが欲しい」のと
「エンディングにはフェードアウトが欲しい」と現場で云ったことで
急きょ加えられたと言われています。
エンディングのアルペジオはジョージが弾いてますが、
ここのコードはまさに Fadd9。
オープニングとエンディングの一貫性が生まれたわけです。

さすがはビートルズ。感性あふれるエピソードです。

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すべてが終わったんだ、そして始まるんだ。

今年度をもって子育て終了。
20数年は長くもあり短くもあり。
あとは自分の道を歩いて行ってくださいな。

手と目をかけていた時間が終わるんだなぁ
身軽になるけど 一気に軽くなるのは寂しいかなぁ などと思ってたけど、
意外にスッキリ。

まあ二人同時といううのも キリがよくてイイわい。


emoji初任給もらったら、なんか買ってくれよな!

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緊張の音 おしゃれな音 その12

もうひとまわりお洒落になれる転調♪


「緊張の音 おしゃれな音」シリーズで 以前、
星野源『恋』をネタにしたことがありました。→こちら

で、この曲から思い出した曲がありまして、
それは 大江千里『Rain』です。

なんで思い出したかというと、
なんとなく感じが似ているかなぁ と思ったからです。
聴きくらべてみると、原曲のテンポはだいぶ違うけど、
キーが同じ「A(イ長調)」でコードの展開が似てるかな・・・
あれ?でも曲じゃなくて、歌い手のキャラが被る気がする・・・
キャラクターについては、それはちんすけの独りよがりですので、
ファンの方にはそうは思われないかもしれませんが、
そう・・・もう一人出すと 槇原敬之 も近いかも♪

それだ! その色だ!

曲の系統ってことでしょうかね。
でも断っておきますが、大江千里も槇原敬之も ちんすけ好きではないです。
気になる曲はいくつかありますが、どうもしっくり聴けない。
ははぁーん そういう「似てる」なんですね
曲はおしゃれ系ではありますもんね
だから好みでなくても気にはなるという・・・

くだんの『Rain』。1988年にアルバムの一曲として発表され、
シングルにはなっていません。
しかしその後 1998年には槇原敬之が最初にカバー(ほら!)
2013年にはアニメのエンディングテーマとして 秦基博がカバー。
最近では 2016年 民謡日本一歌手・朝倉さやがカバーしてます。
インディーズでも歌われ、YouTubeでも数多くアップされてます。

『Rain』おしゃれなツボは、転調です。

構成はふつうに Aメロ→Bメロ→サビ
これを次のように転調しています。
A(Aメロ)→F#(Bメロ)→A(サビ)
A→F#の転調は、音楽理論でいうと「短3度下への転調」だそうです。
半音3つ分下への転調。
「ふわっと浮かぶような、とがったような感じがする」と説明がありました。

すみません。自分の素養範囲を超えてるので、ここはだいぶ調べました。
もう少しお付き合いください。

実はBメロは4小節しかありません。短いけれど、ものすごく印象的です。
このBメロ4小節があるだけで、サビへの緊張感が高まります。

さらにここは、Aから直前に1拍だけC#になってF#へ行ってます。
C#1つあるだけで自然なつながり感が生まれます。
おしゃれワザの連携ですね。

そしてBメロからサビヘ、F#→A
そう、元のキーへ戻ります。さっきと逆「短3度上への転調」ですね。
「短3度転調」の行ったり来たりは かなり使われているワザのようです。

しかも、別のおしゃれポイントもあります。

サビヘの転調はつなぎ無しで いきなりコードがDM7(9)に行きます。
AキーにとってDコードは「サブドミナント」といいまして、
コード進行上、不安定な印象をあたえます。
転調後、不安定なコードから始まっているうえに、
メジャー7th だ 9thだが入っていて、緊張感大盛り。

あらら、あまり出したくなかったコトバが出てきちゃいましたが、
「サブドミナント」とか「ドミナント」のコードというのは
安定感のある基のコード「トニック」に戻りたがる性質がある、
と覚えておいてください。

トニック「ドミソ(A)」に対してサブドミナントは「ファラド(D)」、
ドミナントは「ソシレ(E)」です
こう書くと少しはわかりますでしょ?
ほかに代理コードがなんだかんだとかありますが、パス。

短3度の行ってこいのワザ。サブドミナントから転調がスタートするワザ。
両者をあつかう 大江千里のおしゃれ感覚。すごいです。


短3度の行ったり来たりの良い例にコブクロのヒット曲『桜』があります。
この曲も Aメロ→Bメロ→サビ と転調するパターンですが、
転調後、きっちりトニックから入ってますので わかりやすいですよ。

ようやく咲きはじめた桜に想いを馳せつつ・・・

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