緊張の音 おしゃれな音 その3
ギターでは音を省くんです
ピアノは10本の指で 同時に10音以上出せます
ギターはどんなに頑張っても 同時に鳴らせるのは6音ですよね
それもすべての弦を弾かない(弾けない)ことも多い
ですが コードを構成する音をすべて鳴らさなくても
コードを感じられる押さえ方があります
テンションコード「D7(9)」でみてみましょう
「D7(9)」は 「D7」にテンションノート「9」を加えたコードなので
構成音は「1・3・5・♭7・9」
わかりやすく コード表を貼ってみましたよ
左が 元になる「D7」の一番オーソドックスな押さえ方
(音は6弦から↑「×・×・1・5・♭7・3」)
右は 「D7(9)」を下から順番に積み上げた押さえ方です
(↑「×・1・3・5・♭7・9」)
え? 押さえられませんよね ・・・指 届かないです
そこで こんな押さえ方をしてみます
(↑「×・×・1・5・♭7・9」)おおー簡単 解決解決!
あれ? でもこれだと「3」の音がありませんよ
3度の音は メジャーコードかマイナーコードか 調を決める重要な音です
大丈夫でしょうか?
これは「オミット(omit)3」という言い方をするのですが
ふつうは意識しないし 押さえ方はよく使います
「3」がなくても曲の流れの中で メジャーにもマイナーにも馴染むんです
うまい表現じゃないですけど 中性的 とでもいいますか
こういうあやふやが嫌ならば 次の押さえ方はいかがでしょう
(↑「×・1・3・♭7・9・5」)
「D7(9)」すべての音が入ってますね(左)
めでたしめでたし
でもテンションノートではない「5」が 一番高いオクターブ上にあって
嫌われちゃうことも・・・
その場合 1弦を開放弦にするかミュートすると解決します(右)
ただしこの押さえ方だと 今度は「5」がないんですよ
むつかしいなぁ・・・
説明すると 「5」の音は省いても メジャーかマイナーかに影響されず
ほかの音で「補って」コードが成り立つ ということになってるんです
ちんすけにはそれ以上 うまく言えません
試験には出ないので そういうものだと思ってください(←逃げ)
ギター弾きならば こうした押さえ方 自然にやってるんですけど
説明しようとすると 逆にややこしいですね
まとめ!
テンションコードだと「5」は省ける
「3」「♭3」も「調」を意識しなくてよい場合は省ける
両方同時省略はだめですよ あたりまえですね・・・
とにかく 弾いて耳で感じるしかないです
ということで 次回・・・