偶然も味方につけねば
楽曲制作とかアレンジをするとき
練りにねったアイディアをぶつけるわけですが、
ときには意に反したことが起きたり、良い偶然が起きたりします。
どういうことかと言うと、
あまり自信の無いベースギターを打ち込んでみたら
楽曲全体ととても新鮮なからみが出来た、いいフレーズだったとか、
パーカスのおかずを入れたら音の隙間にばっちりハマったとか、
ギターで失敗フレーズかなと思ったところが実はイイ感じだったとか、
けっこうあります。
偶然狙いではいけないでしょうけど、よくあります。
音源制作では一人で全パートをつくるため、
セッションした他の楽器やコーラスを確かめつつ音を重ねられず
ミックスの段階で全貌がわかる という事情があるからです。
だから逆に
コーラスをミックスしたらひどいハーモニーだったなんてのもあります。
これはマルチトラックレコーダーを使ってないからで、
ほんとは8トラック、せめて4トラックで
打ち込みや生演奏した音を聴いてダメだししたり
パンチ・インなどで部分的に直せればよいのでしょうけど、
そういう環境になっていません。
DTM(デスクトップミュージック)&宅録のお話はこちらをどうぞ
→自作曲のミックスの方法がおもしろい・・・かも
生演奏も自宅録音という制限のある中、
多少ミスってもOKにせざるを得ないこともしばしば。
あまりに直したいときは、違う箇所から音を持ってきて差し替えてます。
うまくハマる偶然はありがたいのです。
そんな音源でも作り上げればそれがデフォルトとなって、
満足してしまいます。
勝てば官軍みたいな・・・
出来たての時は
「あ、ここ直したな」とか「つないだな」とかあれこれ思いますが、
時がたてばどこをどうしたかなんて忘れてしまいます。
そうなるともう一回ミックスしなおそうかなんて
面倒くさくてできません。
音の神様に降臨をお願いして、偶然を少しいただいて
パパっと作れれば御の字なのです。