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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

緊張の音 おしゃれな音 その7

おしゃれな音をひも解くと・・・

さて、テンションコードの話をしてきましたが
ちょいちょい顔を出す「おしゃれな音」にスポットを当ててみたいと思います。

もっとも簡単におしゃれな音を出す方法として
「メジャー7thコード」を弾くのと、「9th」を足すことがあげられます。

うぅ~~ん イイ響き~♪ ちんすけの大好物です!

おしゃれ系の大統領、メジャー7th(M7)コード。
中性的な響きというか、ふわーっと何とも言えない柔らかさが感じられます。
M7をテンションに含める理論もあるようですが、
ここは コードトーンに含めておきましょう。


そして更なるおしゃれな音「9th」。
簡単なコードで確認してみましょう
「A」と「Aadd9」です。「9th」活きてるでしょ?


「A7」と「A7(9)」も。

「A」は高いポジションでやってみました。
このほうが、コードの成り立ちまでよく見えますよね。
んんん~~ さらにおしゃれ度 アーーップ!!

ここで注目は、テンションの「9th」が和音の内側にあること。
おや? テンションノートはコードトーンの7度より高い音だったはず・・・

音楽理論だと「テンションはコードトーンより上の音」と説明されますが、
一定のルールを満たせば下でも上でも、どこで弾いてもいいんです。
一定のルールは何かというと 説明が面倒なのでやめますが、
要は音が濁らなければオッケーなんです。
ザックリ言って、「9th」は「2nd」と同じに考えてもよいけれど、
「11th」や「13th」は「sus4」や「6th」のコードとの兼ね合いで、
同じというわけにはいきません・・・などあり、
ここが理論の難しいところです。

例に出したコードの押さえ方は、
ベース音(=ルート)とほかの構成音とが1オクターブ以上離れており、
音がぶつからないので 綺麗に聴こえるといえます。

1オクターブの内側でで弾くことを「クローズドボイシング」と言い、
テンションの基本通り外側で弾くことを「オープンボイシング」と言います。
鍵盤楽器だとよく出てくるコトバです。
ギターだと一度に出せる音が少ないので、
ほとんどクローズドボイシングにはなりません。
とにかく自分の耳で聴いて、心地良ければいいのです。


おしゃれな音の話、まだ続きます。。

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緊張の音 おしゃれな音 その6

恋ボッサに一目惚れ


おしゃれ系ポップスデュオ“ケーちん”の相方から
ミッションが発令されました

星野源のヒット曲「恋」をボサノバ風にやりたい

おお 久しぶりのミッション 受けて立ちましょ
・・・ところが わたくし この曲を知らない歌えない
ネットで探して聴いたけど やっぱりちゃんとは知らなかったです
で さすが人気曲 ちょいと探せばいろんなタイプのカバーもあったりで
オリジナルでおぼえる前に 口ずさめるほどになりました

はじめ「え?こんなダンサブルな曲をボッサで?」と思いましたが
テンポを落として ベースラインをしっかり聞かせて
効果的なボイシング(和音の配分)をすれば
これはかなりボッサに似合う曲なのでは とモチベーション上がってます

気に入っちゃったんですよ!!
恋ダンスならぬ 恋ボッサ いってみましょう!!


イントロは8小節 まずは2小節ずつの繰り返しを3回
コード進行は
DM7  G7(9)|F#m7 A7(9)|
来ましたよ テンションノートの基本「9」が・・・
2つ目のコードを「G7-5」とするのも面白いですね
オリジナル音源では「-5」も「9」も両方聴こえます
ギター1本では音が汚くなるので 片方が良いと思います

ギターで弾いてみましょう

あえて全部の音を入れてますが
コードによっては5弦を弾かないほうが おしゃれな感じがします


Aメロに入りまして いきなり「Aadd9」が出てきます
さきほどの「A7(9)」とは違いますね ・・・こないだ書きましたよ
こんなふうに微妙に音を積み替えて 印象を変えています

リズムも取りづらいですよね 8分休符が入ったかと思えば
次はシンコペーションで8分突っ込んだり で速いし・・・

このあと頻繁に出て来る「DM7→A/C#→Bm7」ですが
「DM7」を 5フレッドセーハする押さえ方にするならば
「A/C#」を「C#m7」に替えてもいけます
ギター1本で弾く時 音のつながりがきれいですよ お試しください


「恋」ボッサについては 新しい発見があったらまた書きますね

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緊張の音 おしゃれな音 その5

“青い玉手箱”の魔力

ちんすけがソロでライブをやるとき
ときどき使ってる“青い玉手箱”のお話をしましょう

これは「HARMONY SINGER」というエフェクターで
一人で歌うとき 1声2声のコーラスをつけてくれる優れものです

 

ギターの弾くコードを読み取って コーラスを作り出すという仕組みで
使い方は マイクをINに差しOUTから出してミキサーへ
ギターのIN→OUTはスルーになっているので
ギター・エフェクターを使うならば この後へつなぎます
スイッチを踏んでオンにすれば あ~ら不思議
自分の元の声とともに 最適なコーラス隊をつけてくれるというわけです

コーラスの付き方は 1声と2声あわせて8種類から選べます
リバーブも3種類備わっていて リバーブエフェクターとしても使えます
あらかじめキー(調)を選んでセットする必要がありません
どうやら ギターコードのルートと3度の音 それに7度の音を判定して
コーラスを作り出してるようです
だからメジャーでもマイナーでも メジャーセブンスのハモリにも対応します

ひとりでコーラス出来るなんて おしゃれですねー

ただしキカイの検知精度が高いため
メロディを外したり ビブラートかけすぎや過度のシャクリ上げは禁物です
ミスやズレの音をそのままコーラスに作り出しますから・・・
ギターで弾いてないシンコペーションで歌うのも ついてきてくれません
感覚的には 日本語よりも洋物のほうが ハモリ具合が良いように思います

複雑なテンション系のコーラスはどうでしょう?
ルートに対して 上3度・5度 下4度・6度にコーラスをつける
と説明書に表記されてるので テンションノートは無理かと・・・

所詮 ひとりが寂しいと感じる人
コーラスが苦手な人向けの オモチャですね

でも デモ動画見ると欲しくなりますよ
 

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緊張の音 おしゃれな音 その4

パワーコードとは違うんですよ

「3度」の音を省く話をしましたが
するとこれは「パワーコード」と同じじゃないのかしら?
と思ったあなた うーーーん あってるようですが 違うんですねこれが

パワーコードは 3度の音を弾かず「1」「5」の音のみで響かせるコード
主にロックミュージックで使われるように
力強い ストレートな ガンガン来る音です

ちんすけがここで話しているテーマは「テンションコード」
おっされ~な音とはなんなのか とウンチク述べてるわけです
だから「9」とか「11」が出て来るコードで
たとえ「3」を省く話をしたとしても
パワーコードとは全く別ものです

も一つ言うと パワーコードは「C5」のように「5」を使って表記しますが
一般的なコードとしては分類されてません
「C+5」とか「Cm7-5」とか +-がついてるのは正式なコードなのに です
パワーコードは 弾き方を表した便宜的なもの ということなんですね

ちなみに「C+5」の構成音は「1・3・#5」で
「Caug」と表記して「Cオーギュメント」とも言います
なんか 期待をもって上っていきそうなハーモニーですね
「Cm7-5」は「1・♭3・♭5・♭7」」で
「Cハーフディミニッシュ」とも呼ばれます
こちらは 打ちのめされもぐってしまいそうな感じです

それぞれ載せてみたので 聴きくらべてください

そうそう スマホからはこのリンク見えないみたいなので ゴメンナサイ
パソコンからどうぞ

emojiひとことウンチク・・・
コードでは ルートの調号以外は
「#」を「+」 「♭」を「-」と書くことがあります
たとえば「C#5」とあると「C#」のキーなのか「#5」の音なのか
区別がつきづらいから ・・・だと思うんです


いやぁ コードって ほんとにおもしろいものですね

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緊張の音 おしゃれな音 その3

ギターでは音を省くんです

ピアノは10本の指で 同時に10音以上出せます
ギターはどんなに頑張っても 同時に鳴らせるのは6音ですよね
それもすべての弦を弾かない(弾けない)ことも多い

ですが コードを構成する音をすべて鳴らさなくても
コードを感じられる押さえ方があります


テンションコード「D7(9)」でみてみましょう
「D7(9)」は 「D7」にテンションノート「9」を加えたコードなので
構成音は「1・3・5・♭7・9」

わかりやすく コード表を貼ってみましたよ

左が 元になる「D7」の一番オーソドックスな押さえ方
(音は6弦から↑「×・×・1・5・♭7・3」)
右は 「D7(9)」を下から順番に積み上げた押さえ方です
(↑「×・1・3・5・♭7・9」)
え? 押さえられませんよね ・・・指 届かないです

そこで こんな押さえ方をしてみます

(↑「×・×・1・5・♭7・9」)おおー簡単 解決解決!

あれ? でもこれだと「3」の音がありませんよ
3度の音は メジャーコードかマイナーコードか 調を決める重要な音です
大丈夫でしょうか?

これは「オミット(omit)3」という言い方をするのですが
ふつうは意識しないし 押さえ方はよく使います
「3」がなくても曲の流れの中で メジャーにもマイナーにも馴染むんです
うまい表現じゃないですけど 中性的 とでもいいますか

こういうあやふやが嫌ならば 次の押さえ方はいかがでしょう
(↑「×・1・3・♭7・9・5」)

「D7(9)」すべての音が入ってますね(左)

めでたしめでたし

でもテンションノートではない「5」が 一番高いオクターブ上にあって
嫌われちゃうことも・・・
その場合 1弦を開放弦にするかミュートすると解決します(右)

ただしこの押さえ方だと 今度は「5」がないんですよ
むつかしいなぁ・・・

説明すると 「5」の音は省いても メジャーかマイナーかに影響されず
ほかの音で「補って」コードが成り立つ ということになってるんです

ちんすけにはそれ以上 うまく言えません
試験には出ないので そういうものだと思ってください(←逃げ)

ギター弾きならば こうした押さえ方 自然にやってるんですけど
説明しようとすると 逆にややこしいですね

まとめ!
テンションコードだと「5」は省ける
「3」「♭3」も「調」を意識しなくてよい場合は省ける
両方同時省略はだめですよ あたりまえですね・・・
とにかく 弾いて耳で感じるしかないです


ということで 次回・・・

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