将棋界の“キラ星”藤井聡太七段。
その活躍は皆が知るところですが ワタクシ、
ご多分に漏れず将棋にはまってしまい
ABEMA TVで生中継を観るようにまでなってしまいました。
ルールくらいは知ってますが、
小学生時代の息子にもほとんど負けてましたから
勝ちパターンやましてや定跡などちっとも知りません。
でも とっても面白いんです!
7月13、14日は札幌のホテルで
第61期王位戦七番勝負の第2局が行われましたので
多くの時間視聴しました。
といっても持ち時間各8時間で長考するし
終局まで19時間40分かかるし ちゃんと観たのは3割くらいですよ。
木村一基王位・・・2019年史上最年長でタイトル初奪取
藤井聡太七段・・・史上最年少で棋聖・王位のWタイトル挑戦
という話題中の話題の一戦です
かなりあちこちで記事になってるので
シロウトなりに面白かった終盤をかいつまんでみます。
第1局がほぼ藤井七段の攻め一方95手で押きり勝ちだったのですが、
本局はスローペースで初日が終わり
二日目の午後からじわりじわりと木村王位が優勢になりました。
午後7時過ぎAI判定による両者の勝利確率は
木村王位が86%、藤井七段が14%という数値が出て
ほぼ木村王位の勝利目前だったです。
しかし藤井七段は食らいつきました。
木村王位121手目▲1一龍が攻めを緩めた手となり
勝確78%だったのをいきなり落とします。
次に指す候補手の良し悪しのパーセンテージによると
1一龍は3番手でマイナス11%でした。
指した後の木村王位 ハンカチを噛み「ヤバかったかなぁ・・・」の表情
対する藤井七段は余裕?のお茶飲み
さらに木村王位は125手目で
候補手の5番手にも入っていない▲4二歩を打ちます
すでに持ち時間8時間を使い切り1分将棋となっていたため
「50秒・・・1、2、3」声がかかるのであわてたのか
敵玉の横っ腹に放り投げるように置かれ斜めになってしまってます。
勝確63%だったのにこの1手で35%に下げました。
この時午後7時21分
わずか15分で形勢逆転です!
このあたりから終局まで藤井七段は
すべてAIがBestだとはじき出している手を指していきます。
2番手以降の候補を指しただけで再逆転される場面でも
ことごとく正しい手を指しました。
さすが!!
午後7時40分
藤井七段144手目△6五玉のあと
ほぼ1分近く盤を見つめうなだれていた木村王位が
「負けました」と頭を下げました。
勝負の世界は非情ですね
対局時間19時間40分のうち最後の20分前までリードしていたのに
逆転を喫した木村王位
感想戦では勝てた筋を見つけてうめいてました。
でもまだまだですよ!
去年王位を奪取した時も最初の2局を落とした後の逆転だったから!
にしても藤井七段の強さ 凄いですね。
この前なんかこの日の木村王位みたいに候補手にない手をシラッと打ったら
AIが何分もかけて数億手読んで初めて「Best」と表示しなおしてますから。
どれだけの頭脳の持ち主なんだろう
一日置いて16日は大阪で最年少タイトルかけた棋聖戦
スケジュールもたいへん。
対局過密で学校行けてるのかしらと心配しちゃうけど
杉本昌隆師匠によれば
「普通に勉強すれば東大に入れるレベル」だそうなので
大丈夫なんでしょう
カラダに気をつけて 棋士道を突き進んでください