緊張の音 おしゃれな音 その20
チラ見せディミニッシュコード
ひさしぶりのこのシリーズ、20回目になりました。
19回目が4カ月近くも前なので 怠けてたんだろうと思われますが、
そのとおりです。ていうかネタ切れです。
もっと言うと、これまで何書いてきたか確認しないと
何がなんだか分からなくなってるという
言い訳はさておき、今回はディミニッシュコード(dim)のこと書きます。
dim7 とも書きますが、同じことなので放っておいてください。
やさしいことも説明的ですが、
ギターを弾かない方のためにも ということですのでご了承を。
(ギターコードのリンクはスマホでは行けません ゴメンナサイ)
次のような キーが D のコード進行があります。
→D - D7 - Em - A7
この2番目をディミニッシュコードに換えると
→D - D#dim - Em - A7
あらぁ、一つ押さえる弦を加えただけで グッとおしゃれな音になりました。
D#dim ってルートが違うじゃん という向きには、はい こちら
→D - Ddim - Em - A7
ほらほら こっちもおしゃれでしょ?
ディミニッシュコードは 曲の印象を劇的に変えてくれるのです。
ディミニッシュコードというのは 4つの構成音が短3度ずつ、
ギターフレッドでいうと2つ飛ばしで積み重ねられていて、
1オクターブを4音で等分した形になっています。
C C#(D♭) D D#(E♭) E F F#(G♭) G G#(A♭) A A#(B♭) B
このように1オクターブは全部で12音しかないので
ディミニッシュのコードパターンは構成音で見ると3種類しかありません。
つまり、
① Cdim = D#(E♭)dim = F#(G♭)dim = Adim
② C#(D♭)dim = Edim = Gdim = A#(B♭)dim
③ Ddim = Fdim = G#(A♭)dim = Bdim
ということになります。
どの音がルート(ベース音)になるかでコードネームが付きます。
→③のパターンはこちら
このように4弦ルートのほか
5弦ルート、6弦ルートで何通りかの押さえ方がありますが、省略します。
ディミニッシュコードは、
構成音に入っていればどの音もルートになれて便利ですが、
橋渡し的な存在ともいえるので
やたらに見せず チラッと使うことがキモです。
最後に手前味噌ですが、
ちんすけ曲で めちゃディミニッシュしてるところがあるので紹介します。
『見上げればバナナムーン』のAメロからBメロに展開する部分です。
(音源の 1分19秒付近と 2分48秒付近)
1小節内でディミニッシュ3連発!
まさにメロディの橋渡しのところでして、
本人がこの曲を弾くのに苦労した箇所でもあります
ディミニッシュコードは おしゃれと書きましたが、
行きどころがなくふわふわしていて不穏なコードとも言われています。
なので 使い過ぎに注意。念のため・・・