ビートルズ/アウトテイクあれこれ 其の2
さてさて、ビートルズレアものの話 第2弾ですよ!
前回もちょっと触れた、アナログレコードのアウトテイク盤がこれ
『Dig It !』(Nems Records)
解散前のラストアルバム『Let It Be』のA面5曲目に収録されている
何とも短い曲「Dig It」がメインタイトルのレコードです。
ジャケットの左上に“18 unreleased tracks”とあるように
18曲の未発売曲やアウトテイク音源が入っています。
ビートルズを知る方ならご存知と思うのでサラッと・・・
「Dig It」という曲は収録時間が極端に短い(0分50秒)ですが、
あれはジャムセッションでラフに
長々と12分半にわたって演奏したテイクの一部を切り取ったもの。
聴くと他の部分も聴きたくなるのがファン心理でありまして、
それを8分23秒の長さで聴けるのがこの『Dig It !』なのです。
これは面白かったですねー。
リリース盤に使われてる部分にかかった時のじわじわと来る感動!
ああビートルズファンなんだろうなと思う瞬間です。
まあ何回か聴くと飽きますけどね・・・あきっぽいB型ですから。
それで音源だけでもないかと探したら、
あのロングセッションは2テイク録ってるようで、
使われてないほうのテイクはありました。
ただそちらは子供の声だか女性の声だかにほとんど邪魔されて
あまり聴けたものではありません。
さらにがんばったらニコニコ動画で出てきました。
それもセッションの雰囲気がわかる演奏シーン付きで!!
3分28秒ですが十分楽しめます。
Dig It / THE BEATLES(1969) ※見られない方ゴメンナサイ
どうやら後年『Let It Be』フィルムとかいろんな企画もので
この映像も見られるようになったみたいです。
公式『Let It Be』盤では「Dig It」の歌い終わりにジョンがおどけて、
「That was 'Can You Dig It?' by Georgie Wood,
And now we'd like to do 'Hark The Angels Come'」
と言ってすぐに次の名曲「Let It Be」につながっていますが、
訳すと
「ジョージ・ウッドの「キャン・ユー・ディグ・イット?」でした。
次は『ほら、天使がやってきた』という曲をやります」と言っており、
絶妙な「Let It Be」の内容紹介になっています。
ここだけ別テイクから持ってきておしりにくっつけたそうですが、
実にハマッてますね。
・・・やっぱりマニアックになってきた・・・