ユーミンなら「雨の街を」
ユーミンの名曲は数あれど、
荒井由実時代の曲たちが My Favorite
なかでも「雨の街を」の繊細さがお気に入りです。
ワタクシなりにこの曲の良さを解(ほぐ)してみようと思います。
デビューしたての荒井由実は
さほど爆発的ヒットを飛ばしたわけではなく
むしろ難しい繊細な少女の心を歌う地味な歌い手でした。
しかし、自分で作詞作曲した曲を自身が弾き語る
シンガーソングライターの時代が彼女によって拓かれます。
1年かけて作った 1stアルバム『ひこうき雲』は
16、7歳の頃に作られた曲たちですが、
バックミュージシャンに恵まれ、その後の伴侶、松任谷正隆氏とも出会い
とてつもなく凄みのある音づくりになっています。
・・・少なくとも自分はそう思います。
「雨の街を」はB面の3曲目、
目立たないところにそっと置かれています。
4行詩のひとくだりを3番まで繰り返し、
サビ以降を2度繰り返し終わってゆきます。
現代の曲ではほとんど見られませんが、
昔のフォークやニューミュージックの曲に4行詩は多かったです。
「雨の街を」の4行詩は A→A→B→A' の構成で Bがサビ。
単純でストレートなメロディなうえ
使われているコードが
C#m7 F#m7 AM7 B7(9) EM7 G#m7 G#7
とたったの7つ
ベースの経過音を含む C#m7/B を入れても8つ!
しかしメジャーセブンスコード(M7)が
くぐもりがちな曲想に ほど良いあたたかみを持たせ、
テンションコードの基本 ナインスコード(9th)がひとつだけあることで、
さらに何とも言えない浮遊感をもたらしています。
この B7(9)は、B7ではダメなのです。
9thがキモ!!!
さらには曲の最後が C#mではなく メジャーコード C#で終わっていて
前向きな希望が感じられるおさまり方になっています。
あ、C#を入れると9コード目か・・・・増えたな
こういう音を弾けるうえに
未来のダンナがアレンジをバッチリ固めているので、
素晴らしくないはずがありません
ワタクシも「雨の街を」ギターでやりはじめました。
キーは4つ下げて Amなので弾きやすいですよ♪
しばらく歌っていこうと思っています。
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※途中までなんですよ~残念