リピート泣かせのコード違い
同じメロディのままコード付けを変えるという話を前回しました。
その続編ということで今回です。
「Aメロ」とか「Bメロ」とかのひと固まりの中では、
同じメロディ進行が2回くりかえされることが多いです。
で、2回とも同じコード進行ならば弾くのに覚えやすいし
聴いてて安心感もあります。
対して、2回目をちょっと違ったコード進行にすると
緊張感が出てバランスがくずれ、早く次に行きたい感じが出ます。
自分の曲で(いつもすみません)わかりやすい例があるので、
歌詞をつけてコードを載せてみます。
弾ける方は弾いてみてください。
見上げればバナナムーン
1回目 Gm7 C7(9) Am7 D7-9
ときどき ササクレ 立ってね~
2回目 Gm7 E♭7(9) Am7/D D7-9
言葉 かわす 馴染みの 顔も~
メロディが同じなのにルート(根音)が変わるパターン。
ぜんぜん違った雰囲気を醸し出しています。
♪ 0:32~
横になったままの砂時計、
寄りかかったままのヤジロベエ。
1回目 DM7 D6 DM7(9) Dadd9 C#m7 F#m7
根性 ナシ 甲 斐 性 ナシ 主 体 性 ナシ~
2回目 DM7 D6 DmM7 Dm6 C#m7 B♭dim
なぜ 君は こ ん な 僕 を 好きになったの?~
テンションを効かせつつ2回目ではマイナーへシフト。
1回目より切ない感じになっています。
一番最後だけ違うメロディ音なので
B♭dimを次への経過コードとして使っています。
♪ 0:58~
昔のフォーク、ニューミュージックの楽譜集では
反復記号を使ってリピートさせれば大方済んでいました。
終わり方が違うのは 1番カッコ、2番カッコで対応すればよいですから。
ところが2回目のコード進行が前半から違う曲だと、
全部記譜しなければならなくなり、譜面が長大、ページを割かねばならず
おそらくキラワレていると思われます。(←そんなことはないはず)
ライブで使うコード譜はそんなこと関係ないですから
昔の受験参考書よろしく、注意するところにマーカーでもつけておけばOK。
こういったタイプの曲は 自分でも最近多く、
テンションコードが多いのと一緒で かなりひねった作りになってますね。
ひねるからよいわけではないので、
少々自重して 次はストレートな曲を作りましょうかね・・・