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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

名演は永遠です~ビル・エヴァンスの“ダブル”アルバム

音楽やる方ならば、ジャズピアニスト“ビル・エヴァンス(Bill Evans)”は
ご存知かと思います。

右『ワルツ・フォー・デビイ(Waltz for Debby)』
左『サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード(Sunday at the Village Vanguard)』

この2枚はビル・エヴァンスの代表作として名高く、
ともに1961年6月25日、世界的なジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で
収録されたピアノトリオのアルバムです。
『サンディ~』が先に発売され『ワルツ~』が後。

実はこのときトリオは2週間お店と契約して出演していますが
なぜか最終日の6月25日だけ実況録音されました。
今もなお 歴史的名演に挙げられているにもかかわらず、
お客さんの声や調度品のぶつかる音などお店の雑音とともに収録されていて、
居合わせた人たちはまさかそんな名演が生まれたとは思っていなかったはずです。

ビルとトリオを組んでいたのは、ベースの“スコット・ラファロ(Scott LaFaro)”
ドラムスの“ポール・モチアン(Paul Motian)”。
実はベースのスコットがこの11日後 交通事故で他界してしまい、
真に最後のトリオ演奏になってしまったのでした。
それもあって、スコットの演奏が多彩な『サンディ~』を
追悼盤としてまずはリリース。
のちに、ビルも自身の演奏を気に入り、『ワルツ~』を発売したのです。

もとは両アルバムともレコードですし 片面3曲ずつの収録だったのですが、
ちんすけの持っているCDは後年、別テイクや未収録曲を入れて発売され、
たった一日の名演を頭から最後まで聴けるという
ぜいたくな2枚になっています。

タイトル曲『ワルツ・フォー・デビィ』がありましたのでつけます。
 サイズが短めですが・・・

と書いて来ましたが、
ちんすけ、一時ジャズピアノに入れ込んでたんですよ。
チック・コリアとかフュージョン寄りの音もだいぶ聴き込みました。
好きなことは覚えちゃうんです。 はい、B型です。

ビル・エヴァンスは1980年に 51歳で亡くなっていて、
アルコールとドラッグによる「時間をかけた自殺」とも言われています。
紹介した片腕ベースマンの事故死や 親族たちの自殺に遭い、
気難しい性格がさらに顕在化して、
休むことなく身体がむしばまれるまま ピアノに没頭した
というのが晩年のようです。


ニューヨークに行ったら「ヴィレッジ・ヴァンガード」行きたいな。
でも、東京の「ブルーノート」すら行ってないし・・・

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