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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

すべてが終わったんだ、そして始まるんだ。

今年度をもって子育て終了。
20数年は長くもあり短くもあり。
あとは自分の道を歩いて行ってくださいな。

手と目をかけていた時間が終わるんだなぁ
身軽になるけど 一気に軽くなるのは寂しいかなぁ などと思ってたけど、
意外にスッキリ。

まあ二人同時といううのも キリがよくてイイわい。


emoji初任給もらったら、なんか買ってくれよな!

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緊張の音 おしゃれな音 その12

もうひとまわりお洒落になれる転調♪


「緊張の音 おしゃれな音」シリーズで 以前、
星野源『恋』をネタにしたことがありました。→こちら

で、この曲から思い出した曲がありまして、
それは 大江千里『Rain』です。

なんで思い出したかというと、
なんとなく感じが似ているかなぁ と思ったからです。
聴きくらべてみると、原曲のテンポはだいぶ違うけど、
キーが同じ「A(イ長調)」でコードの展開が似てるかな・・・
あれ?でも曲じゃなくて、歌い手のキャラが被る気がする・・・
キャラクターについては、それはちんすけの独りよがりですので、
ファンの方にはそうは思われないかもしれませんが、
そう・・・もう一人出すと 槇原敬之 も近いかも♪

それだ! その色だ!

曲の系統ってことでしょうかね。
でも断っておきますが、大江千里も槇原敬之も ちんすけ好きではないです。
気になる曲はいくつかありますが、どうもしっくり聴けない。
ははぁーん そういう「似てる」なんですね
曲はおしゃれ系ではありますもんね
だから好みでなくても気にはなるという・・・

くだんの『Rain』。1988年にアルバムの一曲として発表され、
シングルにはなっていません。
しかしその後 1998年には槇原敬之が最初にカバー(ほら!)
2013年にはアニメのエンディングテーマとして 秦基博がカバー。
最近では 2016年 民謡日本一歌手・朝倉さやがカバーしてます。
インディーズでも歌われ、YouTubeでも数多くアップされてます。

『Rain』おしゃれなツボは、転調です。

構成はふつうに Aメロ→Bメロ→サビ
これを次のように転調しています。
A(Aメロ)→F#(Bメロ)→A(サビ)
A→F#の転調は、音楽理論でいうと「短3度下への転調」だそうです。
半音3つ分下への転調。
「ふわっと浮かぶような、とがったような感じがする」と説明がありました。

すみません。自分の素養範囲を超えてるので、ここはだいぶ調べました。
もう少しお付き合いください。

実はBメロは4小節しかありません。短いけれど、ものすごく印象的です。
このBメロ4小節があるだけで、サビへの緊張感が高まります。

さらにここは、Aから直前に1拍だけC#になってF#へ行ってます。
C#1つあるだけで自然なつながり感が生まれます。
おしゃれワザの連携ですね。

そしてBメロからサビヘ、F#→A
そう、元のキーへ戻ります。さっきと逆「短3度上への転調」ですね。
「短3度転調」の行ったり来たりは かなり使われているワザのようです。

しかも、別のおしゃれポイントもあります。

サビヘの転調はつなぎ無しで いきなりコードがDM7(9)に行きます。
AキーにとってDコードは「サブドミナント」といいまして、
コード進行上、不安定な印象をあたえます。
転調後、不安定なコードから始まっているうえに、
メジャー7th だ 9thだが入っていて、緊張感大盛り。

あらら、あまり出したくなかったコトバが出てきちゃいましたが、
「サブドミナント」とか「ドミナント」のコードというのは
安定感のある基のコード「トニック」に戻りたがる性質がある、
と覚えておいてください。

トニック「ドミソ(A)」に対してサブドミナントは「ファラド(D)」、
ドミナントは「ソシレ(E)」です
こう書くと少しはわかりますでしょ?
ほかに代理コードがなんだかんだとかありますが、パス。

短3度の行ってこいのワザ。サブドミナントから転調がスタートするワザ。
両者をあつかう 大江千里のおしゃれ感覚。すごいです。


短3度の行ったり来たりの良い例にコブクロのヒット曲『桜』があります。
この曲も Aメロ→Bメロ→サビ と転調するパターンですが、
転調後、きっちりトニックから入ってますので わかりやすいですよ。

ようやく咲きはじめた桜に想いを馳せつつ・・・

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ジモティ一色の佐藤龍一ライブin習志野

3月25日(土)Waltz<ワルツ>(京成電鉄・京成大久保)
『佐藤龍一・アルバム「LEGACY OF LOVE」発売記念ライブ
 出演:生田敬太郎、佐藤龍一


良いライブを観に行った時にも書くんですよ、ライブレポート。

というわけで、千葉に行ってきました。
それも ちんすけが、
9歳から17歳までの 多感な青い頃を過ごした土地でのライブです。


佐藤龍一さん・・・龍さんの経歴を書きますと、
1952年船橋市生まれ。1972年エレックよりデビュー。
竜とかおる/龍名義でアルバム2枚シングル4枚のち失踪。
世界放浪30ヶ国、ゲーム音楽制作、専門学校講師を経て音楽活動復帰。
32年ぶりのアルバム「LOST&FOUND」(2008)をひっさげ
首都圏を中心に年間100本前後のライブを行い、現在に至る。
(本人のプロフィール・Wikipedia等参考)

で、2017年の3月「LEGACY OF LOVE」を発表するにあたり
発売記念ライブを10か所で行うことになっていて、
この日は第2弾! レアな音が聴けました。

そうそう、龍さんはちんすけの小学校と高校の大先輩
高校では「フォークソング部」の創設者であり、
まだ売れる前の吉田拓郎さんを 広島から千葉に呼んだ伝説の人でもあります。
だから 龍さんにとって習志野市大久保かいわい、船橋市三山地域は、
ちんすけと同じく、青い時代の思い出が詰まった場所なんです。


前説が長くなりました。

この日は、同じくシンガーの生田敬太郎さんゲストに迎え、
ブルースでいっぱいのライブとなりました。
敬太郎さんは龍さんのエレックレコードの先輩。
実は「およげ!たいやきくん」のオリジナル歌手でありまして、
レーベル契約などの事情で、子門真人さんがレコードを出したんだそうです。


「およげ!たいやきくん」を歌う敬太郎さんとサポートする龍さん。

ワタクシちんすけは、一番の真ん前“特等席”で恐縮でありました。
敬太郎さんの歌いまわしは、ほろ酔いで聴くのがサイコー!
枯れたギターとしゃがれ声が沁みます♪
握手したときの あったかい手と言ったら・・・・・(感激)


さてさて本題・・・佐藤龍一さんのライブ

龍さんはいつも小ぶりなマーチンのギター抱えて歌います。
しかしこの日はいきなり立ち上がりマイクを持ち、
オケでアルバム1曲目の「なけなしのジョニーのくせに」を歌い出しました。
こういうぶっ飛びな演出からスタートしたライブ。
うーーん何を繰り出すかわからないぞー と盛り上がりました。

アルバムを出す前からYouTubeで新曲のライブ演奏をアップしているので、
だいぶ予習できるんですよ。
そのなかで「愛の歌は終わらない」を楽しみにしていました。
サビはお客さんたちと合唱になるんですね。
ちんすけも歌いました。こういうことは自分では珍しい・・・

ハートランド(ビール)を飲みながら
心地良いライブが観られるのは、ほんと嬉しいものです。
振り返ればすぐ後ろに敬太郎さん座ってるし・・・贅沢です。

龍さんのライブを観るのは3回目ですが、
なんか以前よりさらにギターの手数が増えてるような気がしました。
リズムもブルースだけどスカっぽい弾き方で迫ったり、
サスティンで余韻を醸し出したり・・・

お客さんもいっぱいで、昔の冗談めいたキャッチコピー
「向かうところ客無し」を思い出し、遠い目になりました。
そのお客さんですが、龍さんの地元ですから、
中学の同級生「3年1組」の人たちがずらり貸し切り状態!
だいぶ早めに行ったのに面喰いましたが、
話をするうちに、こちらも元ジモティなだけに盛り上がり、
女子のほうばかり見て歌う龍さんを見て、
男子たちと「あっちばかり見てる」と笑いあったりしました。
60代半ば、ますます加齢臭バリバリな夜でした(?)
・・・いやタバコと酒の匂いの ひと昔前の場末の酒場な感じでした。

こういうのも好きなんです。はい、のんべぇですから。

お店の「ワルツ」は和風居酒屋&バー。
マスターに聞くと、この地で19年やってるそうで、
ライブは不定期に開催しているようです。
ちんすけもさそわれまして、こんど音源渡さなければ・・・


で、最終の通勤特急に乗って帰ってきました。
なぜ?土曜の夜中に上りの通勤特急?? 京成電鉄あなどれません!


アルバムのお話などは また別の機会に・・・

佐藤龍一 Official Web Site はこちら
http://seesaawiki.jp/w/miotron/d/FrontPage

Facebook : 佐藤龍一 Miotron Record はこちら
https://www.facebook.com/miotron/

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ささやかな記憶の涙に



ささやかな記憶の涙に

 
作詞・作曲/Tiny☆K

2014/10/09  #120


寂しさ抱きしめる夜は 記憶が無限にさかのぼる
思い出のエントランス それは不確かなラビリンス
無我夢中でいられたあのころ

ほとぼりから醒めた朝に 乾いた鐘が鳴りひびく
独りよがりのダンス それは明らかなミステイク

先へ先へと急ぎすぎる あなたに追いつけなくて
かと言って とどまることも出来ない
自分がもどかしくて

uh le uh ささやかな 記憶の涙に流して
いつもどおり カナリヤは歌う

ずっとずっとこのままならば
あなたに置いてけぼりで 待ちぼうけ
手つかずのアルバムと さらに苦いコーヒー

uh le uh ささやかな 記憶の涙に託して
今夜もまた カナリヤは歌う
いつもどおり歌う

 

4ビートの なんちゃってブルース♪
アコギ、エレアコじゃなくて、
セミアコとかフルアコとか「ホロウギター」の音が欲しくなる
やるせない系な曲です。

でもこれは初めから目指したのではなく、
作っているうちにそんな感覚が芽生えた、という感じでしょうか。

そもそもこの曲、めずらしく先にフルで詞を書きまして、
・・・アイディアはそのひと月前くらいからあったのですが、
作詞した次の日には曲がついて 完成しました!
さらに、勢いで打ち込みもささっとやってしまい、歌も入れて出来上がり。
プロトタイプと思って作ったものが、この完成版になっているのです。
ギターの音もあまいし、いいのかな・・・と思う部分もあります。
でもこれはこれで この時にしか作れない
インスピレーションみたいな感覚もあるので、良しとしています。

E→C#7(9)→F#m→B7-9
循環コードを基調に 心地良いノリを出していて
やっぱり曲は リズムとコード進行ですなぁ と
納得してしまう今日このごろです。
サビでは特にベースラインが気に入ってるので、そこも聴きどころ。

リズム隊は、いつもどおり打ち込み。
スウィング感あふれる4ビート、などというものは
実は打ち込みでは無理なんですよ。はい、わかってます。
打ち込みだと、数字では表せないゆらぎが表現できないですからね。

そこんとこを おわかりいただいたうえで、聴いていただければ、
アレンジも楽しめるし、「こーんな感じ」というのはわかりますので。
あとは生で、ライブで聴いてほしいです。

時には気持ちが通じることもあって、
『ささやかな記憶の涙に』や『見上げればバナナムーン』を歌った後に
「テンションをうまく使ってる、ちゃんと感じられる」などと、
特にJAZZ系の方から お言葉をいただくことも増えてきました。
そっち方面の人は 聴いてるポイントが違います

これだからライブはやめられません!

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手ぐすね引いて、手ぐせで弾く。

ギター弾くときのスタイルって、みんな違います。
クラシックやジャズ、ロックやフォークと、ジャンルでの違いは顕著です。
ほかにも 弦の押さえ方やピックの使い方、当て方 いろいろだし、
それはザックリと「手ぐせ」なのだと思います。

ちゃんと習いました、というピアノ弾きは多いですが、
ギターは独学が多いはずなので、
それも手ぐせや弾き方違いが多く存在する理由かもしれません。


こんな話があります。
ジョン・レノンは手ぐせで小指を使うので「D」音が必ず鳴ってるとか、
カシオペア・野呂一生の「Black Joke」のどアタマのフレーズは、
手ぐせから成り立ってるとか(知らないですねスミマセン)、
そういうことよく言われます。

たしかに、たとえば「G」コードのローポジションの押さえ方は
人によって違うし、曲によって変えるという場合もあります。
ギターのフレーズでは、
「スケール」に基づいて弾くと外さない というのがありますが、
かと言って スケールの基本だけでは全然面白いフレーズにならないし、
センスも感じられないということになります。

だいたい 準備万端で手ぐせフレーズ弾くなんざ
ギタリストの風上にも置けねぇ ・・・・というのは全くのウソ。
好きなアーティストのギターをコピーするのが
ギター小僧の初めの一歩でしょうから、
そのアーティストに似た手ぐせになるのはよくあること。

崇拝してますから・・・

と 拝んだところで、曲作り続きやらなきゃ。
そうだ、コード進行にもクセってありますよね。
まあ、クセは個性ですから。


「ロックンロールの父」チャック・ベリーが亡くなりました。

合掌・・・

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