ささやかな記憶の涙に
ささやかな記憶の涙に
作詞・作曲/Tiny☆K
2014/10/09 #120
寂しさ抱きしめる夜は 記憶が無限にさかのぼる
思い出のエントランス それは不確かなラビリンス
無我夢中でいられたあのころ
ほとぼりから醒めた朝に 乾いた鐘が鳴りひびく
独りよがりのダンス それは明らかなミステイク
先へ先へと急ぎすぎる あなたに追いつけなくて
かと言って とどまることも出来ない
自分がもどかしくて
uh le uh ささやかな 記憶の涙に流して
いつもどおり カナリヤは歌う
ずっとずっとこのままならば
あなたに置いてけぼりで 待ちぼうけ
手つかずのアルバムと さらに苦いコーヒー
uh le uh ささやかな 記憶の涙に託して
今夜もまた カナリヤは歌う
いつもどおり歌う
4ビートの なんちゃってブルース♪
アコギ、エレアコじゃなくて、
セミアコとかフルアコとか「ホロウギター」の音が欲しくなる
やるせない系な曲です。
でもこれは初めから目指したのではなく、
作っているうちにそんな感覚が芽生えた、という感じでしょうか。
そもそもこの曲、めずらしく先にフルで詞を書きまして、
・・・アイディアはそのひと月前くらいからあったのですが、
作詞した次の日には曲がついて 完成しました!
さらに、勢いで打ち込みもささっとやってしまい、歌も入れて出来上がり。
プロトタイプと思って作ったものが、この完成版になっているのです。
ギターの音もあまいし、いいのかな・・・と思う部分もあります。
でもこれはこれで この時にしか作れない
インスピレーションみたいな感覚もあるので、良しとしています。
E→C#7(9)→F#m→B7-9
の循環コードを基調に 心地良いノリを出していて
やっぱり曲は リズムとコード進行ですなぁ と
納得してしまう今日このごろです。
サビでは特にベースラインが気に入ってるので、そこも聴きどころ。
リズム隊は、いつもどおり打ち込み。
スウィング感あふれる4ビート、などというものは
実は打ち込みでは無理なんですよ。はい、わかってます。
打ち込みだと、数字では表せないゆらぎが表現できないですからね。
そこんとこを おわかりいただいたうえで、聴いていただければ、
アレンジも楽しめるし、「こーんな感じ」というのはわかりますので。
あとは生で、ライブで聴いてほしいです。
時には気持ちが通じることもあって、
『ささやかな記憶の涙に』や『見上げればバナナムーン』を歌った後に
「テンションをうまく使ってる、ちゃんと感じられる」などと、
特にJAZZ系の方から お言葉をいただくことも増えてきました。
そっち方面の人は 聴いてるポイントが違います。
これだからライブはやめられません!