緊張の音 おしゃれな音 その15
鳴らし続ける音もある♪♪
純粋なテンション音の話とは少し系統が違うのですが、
コード進行で同じ音を鳴らし続けるにも、テンションがご活躍というお話を。
まず G - C - Dというコード進行があります。
ふつうに綺麗な和音の響きです。
この基本コードを いくつか同じ音が鳴り続けるように味付けをします。
それがこちら
G(omit3) - Cadd9 - Dsus4
先ほどとはなんか違った感じですよね。おしゃれです。
omit3 は書かなくて構いませんが、1 と 5 の音を強調するため表記しました。
2つめは、おしゃれな感じにしたいときにうってつけの add9が入りました。
3つめは sus4コード。
1・3・5の3の代わりに 4を使ったコードです。
このコードは 1・3・5に戻りたくなる感覚を醸し出す つなぎとめ役ですね。
そしてどのコードも 1弦と2弦の3フレットを押さえています。
つまりこの2音はずっと鳴り続けているのです。
いままで 下降コード進行や上昇コード進行を取り上げましたが、
同じ音がずっと鳴ってるコード進行というわけです。
で、Dsus4のあとに Dを持ってくると、戻りたい感覚が達成されます。
次に今のに似ていて、なおかつテンション音を使わない好例を挙げます。
村田和人さんの「ビートルズを聴いてはいけません」という曲のサビです。
C - Em/B - Am7 - Am7/G
一番高い G音(ソ)がずっと鳴っていますね。
これは曲に緊張感を持たせた上、下降進行のベースラインを引き立ててもいます。
小指を使って1弦を押さえていますが、
これは村田氏のソロ演奏をYouTubeで見て分かったことでして、
「これ、いただき!」ということで ちんすけもやらせていただいております。
バンドサウンドのバージョンと違っていて 良いのです。
ビートルズのジョン・レノンが小指で押さえる癖があると 前に書きましたが、
こういう感じなのではないかと思います。
ギターコードは一通り覚えたら、押さえ方のバリエーションを増やしていくと
いろいろな音作りが出来て 楽しいですね。
今回は鳴らし続けるおしゃれな音の話でした。