コンセプトアルバムはもう生まれないのか?
音楽の聴きかた、音楽とのふれあい方が
時代とともに変わってきましました。
音楽メディアは・・・・
レコード・カセットテープ→CD・MD→配信
アナログからデジタルへ。
FM放送を出来るだけ良い音で“エアチェック”して
自身のライブラリーとしてカセットにストックしてた行為なんて
いまや化石化しています。
音楽の聴きかたでいうと
部屋ででーーんと座ってステレオで音のシャワーを浴びるよりも
歩きスマホでイヤホンからというほうが増えていることは間違いありません。
CDが売れなくなったと言われて久しいですが、
このようなリスニングスタイルが主流となれば仕方ないことでしょう。
動きながら短時間で音楽を聴くのだから
アルバム単位で音楽を聴くということもありません。
シングルでアーティストの新曲に心ときめかせ、
アルバムで世界観を愉しんだ“青い時代” 懐かしいですね。
ということで、アルバム自体が売れてないのだから
“コンセプトアルバム”など言い出すと
ワタシラ“音楽うるさオヤジ”たちにしか話が通じないことになります。
まず真っ先に浮かぶのが
ビートルズの Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
50年経っても色褪せません。
あと ピンク・フロイドでしょうかね・・・
The Wall はリアルタイムで最初に気に入ったコンセプトアルバムです。
これは貸レコードで借りてカセットに落としたのですが
どこかに行ってしまいました レコードでは持ってません。
そういえば コンセプトアルバムはプログレッシブ・ロックに多かったですね。
コンセプトアルバムは 起承転結なりストーリーが感じられるので
頭から終わりまで聴き通さないといけません。
というより聴きたくなります。
アルバム全体で壮大な1曲なんですよね。
去年映画でヒットしたクイーンの Bohemian Rhapsody は
アルバム A Night At The Opera(オペラ座の夜)という
コンセプトアルバム中の1曲ですが
これ1曲だけで壮大な組曲です。
コンセプトアルバムに共通することは製作に時間がかかること。
上記の名盤もみなあてはまります。
いまやアルバムづくりも1曲だって時間をかけない
予算がないから時間をかけられない。
デジタル化によって作業時間が短縮されたことが
逆にネックになってるところもあるように思います。
こういう名作はもう生まれて来ないのですかね・・・
でもね たまには“音楽うるさオヤジ”を
唸らせてくれるような作品に出会いたいです。
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