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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

音の旅は2019年へ続く・・・

2018年も終わり。
ライブに来てくれた方、一緒に楽しんだ方、
ともに飲んだみんな、
ありがとうございました。


2018年ベストショット/1月20日HOTコロッケ(なっちさん撮影)

今年ライブは27本でした。
ホームのHOTコロッケ以外の場所 か所
月2本くらいがちょうどいいライブ本数です。
11月には3年ぶりの新曲も作れたし、
おかげさまで充実していました。

ちんすけの音楽はアコースティック系、
ポップで楽しく心地よい音を届けたい と思ってやってます。
弾けなくなるのが先か歌えなくなるのが先か
わからないけど、やれるかぎり
地味ーに、ずーーっと続けてゆきます!!

それが素直な気持ちなので、
今年の反省とか、来年の目標とかは無いです。
あえて言うならば 続けられるための健康と環境ですね。


ときおりブログにも書いてるウォーキング、
1年365日の日平均歩数 9,650歩
体調は1年を通しておおむね良かったですが、
体重は減らさねばいけないところ 2kgほど増
基礎代謝と声出しのフォローのために
腹斜筋や腸腰筋を鍛えるストレッチもやっています。

2019年はオリジナル曲の音源をもう少し作りたいな
とは思っていますよ。
目標ということではなく・・・


ということで本年最後のウォーキングに行ってきますemoji

みなさま 良いお年をemoji

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If I Fell の転調はど~~こだ!?

ほんっとにビートルズは
いろんなメロディを様々なアイディアで作り続けた天才でした。


『If I Fell』という曲があります。
ジョン・レノンが作った初めてのバラードといわれています。
この曲はイントロ無しでいきなり歌うのですが、
初めて聴くと「え?何処行くのメロディ?」となる
とっても不安定不可思議な進行です。

本体(Aメロ+サビ)はキレイな二重唱(ハモリ)で進むので
はじめの8小節は歌ありのイントロととらえて良いでしょう。

その8小節のコード進行は(〇内は小節番号)

①E♭m ②D   ③D♭  ④B♭m
⑤E♭m ⑥D   ⑦Em  ⑧A7

ギターを弾き慣れてない人には何と難しいコードでしょう!
キー(調)はいったい何なのか? 転調してるよねぇ?
等々・・・わからないことだらけ。

そのあたりを解き明かしてみましょう♪

 

1.キーは何か?

E♭m が最初にあるから E♭m 、というのは違うかも。

1~4小節目に注目します。。
2小節目の D はちょっと置いといて、
わかりやすく♭をとって全体を半音上げてみます

[1]Em  [2]□  [3]D   [4]Bm となりますね。

これはわりと使うコード進行だと思います。

□には A7 なんかが入るとイイ感じじゃないですか。
Em - A7 とした場合、これはコード進行の話をするとよく出てくる
ツー・ファイブ(Ⅱ-Ⅴ)です。
Ⅱ-Ⅴの次にはⅠが来て Ⅱ-Ⅴ-Ⅰとなることが多く、
このⅠこそコード進行のキー(トニック)なわけです。
見るとまさにⅠである D が来てるじゃないですか!

長くなるので説明はおしまい。
参考までに下を・・・

≪キー「D」3和音のダイアトニックコード≫
Ⅰ= D
Ⅱ= Em
Ⅲ= F#m
Ⅳ= G
Ⅴ= A
Ⅵ= Bm
Ⅶ= C#dim

2小節目の□に E♭ を入れても成立するのは
 E♭ が A の“代理になれる裏コード”だからです。
Ⅴ→♭Ⅱなのですが、面倒なので説明は省きます。

これで全体をもとの半音下げて
出だしのキーは D♭ ということになります。

 

2.転調はどこからか?

次はどこで転調するかということですが、
5、6小節は1、2小節と同じなのでここはまだでしょう。
そうです。7、8小節が Em - A7 じゃないですか。
先ほど半音上げで説明したのと同じコード進行が出てきました。
ちなみに9小節目が D なので Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ

以上のことから 転調は7小節目から
D♭ から D へ半音転調して
そのまま最後まで行くということになります。

わかりやすくしたつもりが
半音かぶりでややこしくなっちゃったですかね?

 

『If I Fell』が入っている
オリジナルアルバム『A Hard Day's Night』には
他にも転調のある曲が散見されます。

『And I Love Her』
間奏でいきなり半音上への転調。

『I'll Be Back』
マイナーとメジャーを行ったり来たりする同主調転調。

このころ、ジョンとポールは転調やハーモニーに凝っていたのでしょうか


こんなに難解なワザを使って
あんなにきれいなメロディを生み出すなんて、
ジョンがテキトーに作ったとは思いませんが
とっても飛んでますemoji
もちろん理論的に作ったのではないでしょうけれど、
感性が秀でてるとしか言えないですね♪

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ほんわか、そしてガツーン!のクリスマスライブ♪

クリスマス・イブイブの夜は
古くからの音仲間たちのライブでした♪


12月23日(日・祝)HOTコロッケ(都営新宿線・瑞江)
『りずみん・ばく&るあ クリスマス LIVE』

 
※この写真はばくさんにお借りしました

るあ”と“BAKUJIN”のクリスマスライブとして
HOTコロッケの開店まもない2001年から18年間続いています。
ともに6人組のバンドゆえ
音が厚くコーラス豊かな大人な香りのする一夜です。

近年はBAKUJINが、メンバーの拠点がバラバラなこともあってか
全員そろうことが少なくなっていますが、
リーダーのばくさんは今年もやって来ました。

 

emojiりずみん


ばくさんと奥様の涼子さん、そしていずみさん3人の
ウクレレ・インストがメインのユニットです。
奥様が都合で来られないため、2人ヴァージョン。
普段あまり聴けない歌あり るあとのコラボありと
やさしい音が響きました。


emojiるあ


ギターと歌のおっぴんさん・稲作さん二人からはじまったるあは
とっき~さん、越後屋さん、ルーサーさん、かなださん・・・
(さん付けするとくすぐったいなぁ)
と6人組に。
メンバーのうち4人がリードボーカルもとるという
コーラスで聴かせるるあは今年もフルバンドで健在!!
オリジナルでは昔の曲に新しい曲も交え
演奏も含めて観るたびにヴァージョン・アップしてます。


emoji中村梅雀スペシャルユニット!!!


るあメンバーと親交があることで
奥様・お子さんとともにお客さまとしてご来場の
俳優・中村梅雀さんがステージに!!
梅雀さんはCDも出しているプロ・ベースマンでもあるのです

るあに飛び入りで参加した後(最初の写真)、
同じくベースのルーサーさん、ドラムのかなださんと3人で
腹にズンズン来る重たい音を放ってくれました。
ビートルズの「カム・トゥギャザー」をかませたり
「およげ!たいやきくん」のリフを挟んだりやりたい放題
俳優の顔とは大違い。
よくしゃべるのは一緒ですけれど・・・
気さくで素敵な方ですemoji

ご自身のブログにライブの様子を載せていますよ!
→「梅雀のひとりごと


emojiばく with og3 & 渡邉


この3人だとSo-BAND3人ヴァージョンとなるそうです。
ネーミングは渡邊さんが蕎麦カフェの店主であることから。
彼のボーカルはシャウトしてますよーー!
現在は千葉・佐倉ですが、生まれはここ瑞江だそうです。
対してばくさんは繊細だけど芯のある太さも持ちあわせたボーカル。
還暦越えても衰えませんね。見習わなきゃ。
og3さんはギターにベース、ピアノとマルチプレイヤーです。

 

お客さんは超満員!
前日あわててお店に予約入れて滑り込みセーフemoji

ソフトでキレイな聖夜ばりのサウンドからガツーンと図太い音まで
バラエティ豊かに楽しめました♪


これで今年のライブは演るのも観るのもおしまい。
年の瀬のあわただしさに紛れて
ギター練習と音源づくりがどれだけできるか
・・・ですねemoji

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続・ミッシェルは凄い♪

“続”となっていますが、書きたかったのはこっち。
こちらが本編ですよーemoji


♪ミッシェル(Michelle)

ビートルズ(The Beatles)の人気ランキングで
常に上位に入るバラードの名曲。

この曲、いろいろと凄ワザが盛り込まれておりますが、
コードを採っていて「おー、これは!?」という
自分的には目が覚めたことがあります。

 

emoji上級編☆☆☆

イントロで Fm - FmM7 - Fm7 - Fm6 の下降進行(クリシェ)に対する
画期的なベースラインには驚きました(前回の中級編参照)。

続く歌い出しからのコード進行は いくつかのコード譜サイトでは
F - B♭m7 - E♭6 - Ddim7 - C7 ・・・・・となっていて
歌いはじめのコードは F です。
おお これはマイナー(短調)からメジャー(長調)に
転調したのだなと思いつつ
2小節目の B♭m7 へいきます。

しかし一緒にギターを弾いてみると
おかしい、聴こえるのは B♭m7 じゃないぞ、なんだこれは?
半音はずれたような明るい音が聴こえるのです。

ためしにメジャーコード B♭7 を弾くと良い感じがします。
でもやっぱり濁ったようなマイナーな音は聴こえます。

いろいろ試した結果
調を決定する3度の音が メジャーの 3rd も マイナーの♭3rdも
入っているということがわかりました。

1st, ♭3rd, 3rd, 5th, ♭7th という構成音です。

♭3rdを1オクターブ上のテンション音 #9th にして
コード名としては B♭7#9 ではないかと考えました。
テンションの表記は#を+、♭を-で書けるので、
B♭7+9 でもよいです。

考えましたが、じつはこのコード
絶対的な不協和音で、普通使われません。
調を決める 3rd は半音下と両方鳴らしたら強力に濁ります
半音上の場合 sus4 として 3rd を同時に弾きませんから。

しかしながら曲の中で聴いてみると
メジャーなのかマイナーなのかよくわからない
フワッと感がそこはかとなく漂い、
シャンソン風の“アンニュイ”な雰囲気が醸し出されます。


ポール・マッカートニー(Paul McCartney)
偶然なのか意図的なのかはわかりませんが、
“そういう臭覚”に秀でた人間であるということでしょう。

すぐ次のコードも E♭6 と、これまた浮遊感コテコテの6thで、
その次もディミニッシュ(dim)コードでグイグイ言わせるなんて
普通のセンスを超えています。

あの名曲『イエスタデイ(Yesterday)』では
普通ならAメロ・1ヴァースが8小節というところを
7小節で作ってますからね
それもトリッキーでなく自然に・・・

もう参ってしまいます。


なお、『ミッシェル』はオリジナルキーは Fm ですが、
ギターの場合 カポタスト1で Em が弾きやすいですし、
イントロのベースライン再現にも都合が良いです。

カポ1での歌い出しはこう
E - A7+9 - D6 - D♭dim7 - B7 ・・・・・


やっぱり最後はモノホンを聴いて クリビツしましょう

歌は3分間のドラマとはよく言ったものですが、
2分40秒の中にこれだけ音のドラマがあるなんて
凄いことです!

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ミッシェルは凄い♪

emojiミッシェル(Michelle)

ビートルズ(The Beatles)の人気ランキングで
常に上位に入るバラードの名曲です。


気まぐれに弾いてみたくなり、コードなどを調べていると
面白いことがワサワサと出てきまして、
曲のなりたちや構成からコード・ボイシングまで
なんとよく練られた複雑怪奇なワザが使われているのか!
と打ちのめされました。

ビートルズだから細かく語りつくされていて
初めて知ることなんてないでしょうけれど、
その凄ワザたちを、ワタクシなりに取り上げてみました。

 

emoji初級編


その1
ミッシェルを含むアルバムラバー・ソウル(Rubber Soul)』
1ヶ月足らずで全14曲レコーディングされたのですが、
スタジオに入った時点では なんと録音できる曲が
1曲も出来ていなかった!といいます。
え? それでいて音楽史に残るような名作たちを生みだしたのか!?
若き才能が溢れていたのでしょうね。


その2
歌詞にフランス語が使われている ビートルズ唯一の曲です。
はい、知ってましたね。
歌い出しの Michelle, ma belle
ミッシェル、僕の愛しい人」てな感じでしょうか
この「Michelle」と「ma belle
韻を踏んでますね
はい、おしゃれですemoji

 

emoji中級編☆☆


その3
イントロと同じコード進行が
サビ後半とコーダ(エンディング前)に出てきますが、
そのメロディがコーダでは低めの音域で展開され、
曲を落ち着かせるようになっています。
同コード進行・異メロディのおしゃれ方程式です。


その4
そのイントロ、サビ後半、コーダのコード進行は
いわゆる下降進行(クリシェ)になっていますが、
ベースラインはルート(根音)でなくメロディとも違うという、
どうしてそのアイディアが出たの? というくらい
難解で画期的なワザです。
それでいてアンサンブルとして聴くと落ち着くという不思議さ。
ポールは凄いやつだ!(わかってるって)
 ↑
この説明を上手に坂崎幸之助氏が解説してますので
ご覧ください(0分45秒~)


アタマがごちゃごちゃになってきたので ここでおしまい。

初級、中級とくれば 上級編もあるのか!?
乞うご期待!!

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