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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

ボーカル修正の錯覚

デジタル全盛の現在
声のつやを出すとか適度なビブラートをつけるとか
音程のズレやタイミングを修正するなど 声の加工は自由自在です

私ら素人が「あー!音はずしちゃったー・・・直したいなぁ」というとき
修正できるのはありがたいです
でもこれ 世の中のポップス系音楽のほとんどで
あたりまえにやっていることだとしたら どうでしょうか

ボーカルの修正を普通に行うことは
音楽産業全体がしぼんでしまう危機を抱えているということ

修正を後からいくらでもできることで 多少のミスでもOKを出す
→歌手のほうは これくらいで良しとしてレベルアップを目指さない
→ライブなどで相応な歌声を披露できない
→聴き手が離れていく・・・

もうひとつ・・・
修正が行き過ぎて
声出しの入り口や出口での 人間的なゆらぎを加工されてしまい
平坦な味わいのない歌声が氾濫し始めていること
さらっと聴いただけでは気づかなくとも
音楽に愛情を持ち 音感に優れた人なら感じられます


流行りのグループ系やアニメ系のアイドル
声がのっぺらになってませんか?

〇フューム 〇みゅぱみゅ 〇ビーメタルあたりは
表現手段として加工ボイスを使ってるのだろうけど
オジサンがずっと聴いてゆくには 平板でツライですよ

なによりも 気持ちが入っていかないのです

実は昨年発表された 某ポップス大御所のアルバムでさえも
かなりの修正が施されていて びっくりしました
いいじゃないですか ありのままで・・・

デジタル技術が
まがい物の加工品を作り出すのには賛成しません


こうしたことは 今の音楽とのかかわりあいも理由なのでしょう
高価なレコードを買い求め ステレオで体全体で音楽を浴び
コミュニケーションを取り持つ時代から
音楽がいくらでも手に入り イヤホンでクリアだけど音圧の高い音で
聴きちらかす個人の時代へ

もはや音楽はじっくり聴く時代ではないのですね
なんかさびしい気がします・・・“旧人類”のボヤキですかね

歌は 心を込めて 気持ちを乗せてうたうもの
ていねいに素の自分の声で伝えるのが 本来の姿じゃないでしょうか

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デジタルとアナログの間には

深くて暗い河がある~♪ じゃないですけど
デジタルとアナログの攻防に焦点を当ててみましょう

いまや世の中デジタル全盛
音楽を取り巻く環境も かなりデジタル化してます
CDが出始めた1980年代初頭は
ここまで速くデジタルに席巻されるとは と思うほどのスピードで
レコードがCDに取って替わられていきました

レコード派の人たちからは当初
やれ「CDは音が軽い」だの「深みが無い」だの云われてましたが
CD側はすぐに 情報容量を増やしたり音圧を上げるなど欠点を修正し
あっという間に CD・デジタルの牙城を築き上げたのです

そうではありますが一方では テクノロジーの世界はともかく
アーティスティックな部分はやっぱりアナログのほうがいい
ということで レコードが見直され 生演奏のライブが人気を集め
アナログ復権の様相もあります


演奏や歌は それはアナログ環境だろうとまずは思いますが
シンセサイザーが台頭してきてからは
ピアノ リズム楽器 管楽器 オーケストラまで
あらゆる「音」がデジタル化されてます
ちんすけがやっている音楽の「打ち込み」制作も
1980年代は まだ「シーケンサー」で打ち込みをやっていましたが
いまではすべてパソコンでできるようになり
かかる予算も規模もものすごい勢いで縮小されました

ちんすけはシーケンサー時代 100万円近くかけましたからね
音源とかドラムマシンとかエフェクターとか含めて


そんなことも今は昔(粗大ゴミ化してます (ToT))
楽器については デジタル化するのもさほど気にならないくらい
生楽器に近い あるいは生楽器の音をそのままサンプリングした音で
自分でも音作りをしています

でも ギターはやっぱり人間が弾いた音でないとねーー
なんて思っていたら 
ちまたの音楽は 弾いた音をデジタル加工してるんですよね
まさかの ボーカルまでも!!


次回はそこんとこ つつきます

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