緊張の音 おしゃれな音 その8
テンション一つでおしゃれ系ミュージック!
もう少し実践モードでお話ししましょう。
よく使う「C - A7 - Dm7 - G7」というコード進行があります。
まずは聴いてみてください。(♪マークをクリックすると聴けます)
フォークでもポップスでも、普通に使ってる循環コード進行ですね。
さて こいつにテンションノートを加えて、
「Cadd9 - A7(♭13) - Dm7(9) - G7(13)」にしてみます。
ほらほら! なんか違うでしょ? イイ感じでしょ?
曲の感じが劇的に変わりますよね。まさにおしゃれ系です♪
これですよ、テンションコードの効果は!
たった1音足す、あるいは引くだけで、音楽のイメージが変わるのです。
さらにこのコード進行には、「半音ずつ下がる音」の作用が入ってまして、
2弦(上から2番目)の音が「D - C# - C - B」になってます。
聴こえます?
よくあるベース音の順次下降とは違った
これまたおしゃれなコードの要素になっているのです。
こうなるとメロディまで浮かんできますね♪
個々のコードのことですが、Dm7(9)は「3rd」が無いです。
これは以前書いた 調(キー)を感じない中性的なコードの一例で、
前後と同じ長調として つなぎの役目は充分果たせます。
G7(13)も「5th」の音がありません。
これはコードのルールで「13thまたは♭13thを入れるときは5thを省略する」
というのがあるので、普通にオッケーです。
え?・・・A7(♭13)には「5th」が入ってるじゃないか?
はい、元々コードトーンですし ソロで音を出すなら良いのです。
バンドとかいろんな楽器で一度に「わっ」と音を出すときは、
なるべく音数を少なくします。
JAZZコンボなどはそこがキモです。音の重ね過ぎはイモです。
あ、ちんすけのオリジナル曲音源では「イモ弾き」たくさんあります。
作ってる途中で いろいろ入れたくなっちゃうんですってば・・・
ギターは音数が少ないけど、
それを逆手にとってというか 活かしてコードやフレーズを作れば、
ギターならではのおしゃれ感を出せるんですね。
鍵盤楽器では思いもよらないような音も 紡ぎ出せます。
次回、ちんすけ曲でおしゃれ感を語ってみます。