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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

佐藤龍一『LEGACY OF LOVE』大特集♪

夜中に突然、佐藤龍一さんのアルバム『LEGACY OF LOVE』が聴きたくなり飛び起きました。いや、飛び起きたから聴きたくなったのかも。
近ごろワニなどに追っかけられて目が覚めることが多いもので・・・・ワニ!? 
どうでもいいけど 午前2時半。神経が研ぎ澄まされて良いぞぉー!
で、コーヒーなど淹れてCD 聴きました。



佐藤龍一さんは・・・

1952年船橋市生まれ。1972年エレックよりデビュー。
竜とかおる/龍名義でアルバム2枚シングル4枚発表のち失踪。
世界放浪30ヶ国、ゲーム音楽制作、専門学校講師を経て音楽活動復帰。
32年ぶりのアルバム「LOST & FOUND」(2008)をひっさげ
首都圏を中心にライブを行い、現在に至る。
ちんすけの小学校と高校の大先輩でして、高校ではフォークソング部の創設者であります。

全曲、感じたこと思ったことをつらつらと書きます!覚悟してください。


01.なけなしのジョニーのくせに
ギター一本で歌い始めたと思ったら、スカのバンドサウンドで畳みかけてきます。こんな人生でしたという語り掛け、自己紹介ですね。
前回のアルバム1曲目に『なけなしのジョニー』が入っていて、そっちはプロフィールだったんですよ。
・・・わかります? 自己紹介とプロフィールの違い。・・・まあいいんですが。アンサーソングから快調にスタートです。
最後はブルースっぽく締めるのはカッコイイ! ブルース・シンガーですから。
CDケース中の写真は、龍さんの彼女なのかなぁ・・・としみじみ

02.愛っていったいなんなの
その彼女を想い歌ったのでしょうか。
「俺の人生はにぎやかなもんさ ブルースでいっぱいだ」龍さんの歌の基調がわかる曲です。

03.嫌いになりたい
3拍子のワルツ。好きとキライのモノローグ。ここまでの3曲は繋がってますね。

04.その痛みにはわけがある
こころの中の小さな石を墓石にすると宣言しています。痛みや逃げに対して寄り添う感情がシブいタッチで描かれています。ギターも泣いてる。

05.夜の秘密になりなさい
疲れ果てた荒んだ心にやさしく歌いかける 子守歌のようです。こんどは沁みるブルースハープ。
「百億の星のひとつになりなさい」・・・あ、前アルバムの『生まれてこなかったものたちへ』に掛けてるのですね?
『生まれて~』は精子の歌です。そう書くとアレですが「数億分の一の代表として 精一杯生きるから、なあ兄弟」で歌い終わる人間大河大巨編です。
思わずぞくっとした感動に泣いてしまったことを思い出しました。

06.青空ファンク
レコードで云うB面1曲目 な感じの曲。短いけど気分転換になります。
CD時代になってから、アルバムにA面B面があったことを忘れさせてますよね。あれって集中力を考えるととてもよかったんだと思うんです。

07.骨
タイトルに反して これもかるーいタッチの曲、女性目線ですね。「全ての物語が終わる」とき、はたして「幸せな骨」になれるのでしょうか?
サックスが印象的ですが、クレジットが無いからあれは龍さんの打ち込みですかね? それとも吹いたのかな?

08.Sacrifice of the Moon
この曲、アルバムのひとつのポイントになっています。インストなんですよ。それも5分以上あるしっかりした作品。
龍さんはゲーム音楽作ってる時期もあったし、打ち込みの本領発揮です。その集大成のような味わいのあるアレンジ、そしてエレキギターの鳴りです。
けっこうゾクゾクします。ここが後半へのターニングポイントになっていますね。

09.還らざる河
その後半の皮切りに、ゆったりレゲエで人生観をじっくり歌いあげています。
効果的なハモリも入り、じわーーーっとシンセの効果もあります。音作りの細かいところまで行き届いてるのがすばらしいです。
ドラムス&リズムの入れ方・音色の選び方は、打ち込み派としては良い参考になります。

10.百億年の夢
「星に願いを」風なオルゴールのフレーズから始まるロックバラード。
ほらやっぱり『生まれてこなかったものたちへ』のアンサーソングがここに! そうか百億年は進化に要した時間なのですね。
からだの中で繰り広げられる進化と宇宙・地球の進化を絡めてる・・・すごい世界観です。

11.愛の歌は終わらない
泣きのコード進行で繰り広げられるスローバラード。メロディはブルースっぽくないけど、歌う根底はやっぱりブルース。
2番にちょこっと違うメロディを入れてくるところがすごく効果的。
あたたかい愛が降り注いできます。

12.天使が空から降ってきた
アルバムのラストを飾る8分以上の大作。YouTubeでライブ動画を先に見てるので、アルバムではどんなかと興味がありました。
生ギターが刻む力強いストロークが圧巻。バンドサウンドもよいですね。
亡くなった彼女のことですよね? 歌ってるのは。
終ったかのようなあとにつづく「Oh Oh My Love この世に奇跡があるなんて・・・」大合唱のフレーズは鳥肌ものです。
龍さんの大きな愛と死生観ここに極まれり ・・・ちょっと偉そうに言ってしまいました。


これを書くのに、3回も聴いてしまいました。朝5時すぎです。

アルバムを出すのにプライベートレーベルを立ち上げ、すべての曲を作りアレンジし演奏し、イラスト・パッケージデザインも龍さん。
最後に お父さまへ捧げるクレジット(英語)が来ます。このアルバム発表直前に亡くなったのでした・・・ご冥福をお祈り申し上げます。

佐藤龍一ブログ『ギターを取って弦を張れ』
Facebook 佐藤龍一Miotron Records

ということで、なかなか戻れないでしょうけど、日常が始まります。

そうだ、ワニに追っかけられたのは 今日ライブだからかぁ。。
いつもそうやってライブに追い込まれてる気がする。
でも龍さんのアルバムで全身武装したから、きっと大丈夫でしょう。


・・・何が大丈夫なんでしょ?

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