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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

マーマレード

作詞・作曲/Tiny☆K
2011/09/12  #112


ちんすけが活動している、おしゃれ系POPSデュオ“ケーちん”。
オリジナル一番のスタンダード曲が『マーマレード』です。
サビで「シュルビルビルー♪」などと呪文のようなフレーズが出てきますが、
ここのコード進行とメロディが この曲を作るツボになってます。

CM7 - Am7 - Dm7 - Dm7/G

このコード進行は曲全体でくりかえし出て来て、
演奏する側としては 覚えやすくてよろしいポイントです。

曲のきっかけは ライブでもよく話すんですが、
ケーちん相方の“ケーシン”がSNSで
「小学校の給食で苦手だったマーマレード」のことを書いたことから。
給食ネタは、くじらの竜田揚げとか、揚げパンとか、脱脂粉乳とか、
それらを知る年代だけに、しばらく盛り上がりましたね。
ネタから他にも曲が出来たり バンドのネーミングになったりとか、
いろいろ派生もしました。

きっかけとしてはそうなのですが、
曲の中身は家庭と夫婦仲の「苦いも甘いも」あたりをテーマに、
東日本大震災の直後に作ったこともあって、
「元気出そうよ」とエールの気持ちも込めました。
表立った応援歌 みたいなのは好きでないので さりげなくですけどね・・・

自分としては 曲は、
聴く人によって環境も感じ方も違うので、こちらで決めることではないけど、
聴いてもらえるなら、気持ちに寄り添えられればいいなあ と
いつも思って作っています。

マーマレード

コトコトと音がする キッチンから甘い匂い
今日はカレーじゃないね 夏みかんの マーマレード
ニガニガで嫌ってた 小さい頃 それが今
好きになりかけた オトナの味 マーマレード

ちょっとしたいさかい ふとしたすれ違い
気持ちの交差点で mm
あんまり煮詰めちゃ コゲついてしまうさ
大切なものは

シュルビルビルー ワッパッ
シュルビルビルー ワッパッ
ニガ虫は もう さよならさ
たっぷりつけて食べよう マーマレード

ダブダブの服を着て ハミングに髪をゆらす
いつまでも作ってよ 心こめた マーマレード

元気ない時でも 上向いて歩こう
またいいことあるから mm
魔法の呪文を ふりかけてあげるよ
大切なことは

シュルビルビルー ワッパッ
シュルビルビルー ワッパッ
シュルビルビルー ワッパッ
シュルビルビルー ワッパッ
もっともっと ずっと 好きになる
たっぷりつけて食べよう マーマレード

シュルビルビルー ワッパッ
シュルビルビルー ワッパッ Aha・・・・

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ポーカーフェイス

作詞・作曲/Tiny☆K
2012/10/01  #114


軽快に、ミドルテンポなシャッフル曲です。
英国ポップス風であり、間奏がどことなくビートルズ。
もちろん狙ってますよ。
あと、ステレオ感を少し狭めて広がり過ぎないようにしました。

曲のポイントとして、短3度を上下する転調 B♭→D♭→B♭ があります。
以前も「短3度の行ったり来たり転調の話」しましたね。→こちら
この転調は、気分をちょこっと変えるのにうってつけなので、
自分の曲ではよく使っています。
意識して使うというより、自然と出てくるフレーズという感じでしょうか。
「あ、また使っちゃった」みたいな感覚です。

転調先のD♭をB♭mにすると、
というか平行調なので そう考えることも出来まして、
B♭→B♭m→B♭ とすると、「同主調どうしの転調」となります。
こうもとれるかなぁとは思いましたが、
現状のアレンジでは D♭のほうが正しいと思います。
実はメジャー(長調)かマイナー(短調)かは、
メロディだけでは決められない、悩ましいものでもあります。

ちなみにB♭キーなんてギターでは弾きにくいので、
カポ1にしてAで弾いてますので 念のため。


オフコースに『失恋のすすめ』という曲がありますが、
それに代わる曲を作りたいなと、意識した曲です。
普段表情を変えないニヒルな奴が どうもおかしい。
ならばひとつ突っ込みをたれておいて「飲んで発散しろよ」
・・・そんな感じですかね

ポーカーフェイス

どうしたの? そんなカオして
今日のおまえは らしくない いつもと違うよ
きっとまた 余計なことを言ったんじゃない
バチ当たりさ 世話がやけるよね

気持ちが グラグラ くずれそうだろ?
フラれたのとは ひと味違うよ
いつもなら 得意のポーカーフェイスで
笑ってるのか 怒ってるのか わからないのに

心が ポッキリ 折れてしまったの?
話しかけても 右から左かい
いつもなら 得意のポーカーフェイスで
あんなことでも こんなことでも 受け流すのに

どうしたの? そんなカオして
今日のおまえは らしくない 鬱(ふさ)ぎ込んでる
それならば 一緒に飲もう みんな忘れて
それくらいが おれに出来ること
おれに出来ること 乾杯しようよ!!

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ささやかな記憶の涙に



ささやかな記憶の涙に

 
作詞・作曲/Tiny☆K

2014/10/09  #120


寂しさ抱きしめる夜は 記憶が無限にさかのぼる
思い出のエントランス それは不確かなラビリンス
無我夢中でいられたあのころ

ほとぼりから醒めた朝に 乾いた鐘が鳴りひびく
独りよがりのダンス それは明らかなミステイク

先へ先へと急ぎすぎる あなたに追いつけなくて
かと言って とどまることも出来ない
自分がもどかしくて

uh le uh ささやかな 記憶の涙に流して
いつもどおり カナリヤは歌う

ずっとずっとこのままならば
あなたに置いてけぼりで 待ちぼうけ
手つかずのアルバムと さらに苦いコーヒー

uh le uh ささやかな 記憶の涙に託して
今夜もまた カナリヤは歌う
いつもどおり歌う

 

4ビートの なんちゃってブルース♪
アコギ、エレアコじゃなくて、
セミアコとかフルアコとか「ホロウギター」の音が欲しくなる
やるせない系な曲です。

でもこれは初めから目指したのではなく、
作っているうちにそんな感覚が芽生えた、という感じでしょうか。

そもそもこの曲、めずらしく先にフルで詞を書きまして、
・・・アイディアはそのひと月前くらいからあったのですが、
作詞した次の日には曲がついて 完成しました!
さらに、勢いで打ち込みもささっとやってしまい、歌も入れて出来上がり。
プロトタイプと思って作ったものが、この完成版になっているのです。
ギターの音もあまいし、いいのかな・・・と思う部分もあります。
でもこれはこれで この時にしか作れない
インスピレーションみたいな感覚もあるので、良しとしています。

E→C#7(9)→F#m→B7-9
循環コードを基調に 心地良いノリを出していて
やっぱり曲は リズムとコード進行ですなぁ と
納得してしまう今日このごろです。
サビでは特にベースラインが気に入ってるので、そこも聴きどころ。

リズム隊は、いつもどおり打ち込み。
スウィング感あふれる4ビート、などというものは
実は打ち込みでは無理なんですよ。はい、わかってます。
打ち込みだと、数字では表せないゆらぎが表現できないですからね。

そこんとこを おわかりいただいたうえで、聴いていただければ、
アレンジも楽しめるし、「こーんな感じ」というのはわかりますので。
あとは生で、ライブで聴いてほしいです。

時には気持ちが通じることもあって、
『ささやかな記憶の涙に』や『見上げればバナナムーン』を歌った後に
「テンションをうまく使ってる、ちゃんと感じられる」などと、
特にJAZZ系の方から お言葉をいただくことも増えてきました。
そっち方面の人は 聴いてるポイントが違います

これだからライブはやめられません!

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横になったままの砂時計、寄りかかったままのヤジロベエ。



作詞・作曲/Tiny☆K
2012/10/21  #115


君がいなけりゃ僕は 何も出来ないダメ男さ
料理は目玉焼きだけ 靴下の在処も知らない

根性ナシ 甲斐性ナシ 主体性ナシ
長いモノには 巻かれるタイプ mm・・・
なぜ君は こんな僕を 好きになったの?
役立たずの ギター弾きなのに

横になったままの 僕は砂時計
起こしてくれるのを 待ってるだけ

いつまでも この暮らし 続けてゆこう
時に迷い つまずきもあるけど mm・・・
傍らに いつも君がいてくれるから
ハズレくじも 当たりに変えるさ

寄りかかったままの まるでヤジロベエ
気まぐれにゆらゆら 漂うだけ

横になったままの 僕は砂時計
気がつけばどちらかに 流れてる

寄りかかったままの まるでヤジロベエ
気まぐれにゆらゆら 漂うだけ

 

タイトル長いので「スナヤジ」と呼んでます。
ダメ男の歌ですが
本人は決して長いモノには巻かれないし、家事もやります。
自分のことをまっすぐに書く人なんていませんよね。
でも根性、甲斐性、主体性は無いかも・・・

タイトル通り、砂時計なのに横になって動かず、
ヤジロベエのようにどっちつかず。
でもココロは I love you という感じでしょうか・・・

曲全体に、
沖縄で云う「なんくるないさ~」のゆるさが漂い、
現実とフィクションの狭間で ゆらゆらとよくわからない曲になってます。

曲の基調は「メジャーセブンス」コード多め、
弾く難易度・高しです。

イントロのコード進行は・・・
AM7(9) <AM7 - AM7(9) <AM7 - D6(9)/A <DM7(9)/A - D6(9)/A <DM7(9)/A
-
 Bm7(9) <Bm7 - E7(-9,13) <E7(-9) - AM7(9) <AM7 - AM7(9) <AM7
(<はシンコペーションを意味する)

バカですねぇ よしてよこんなコード。
実はこれ 6th とか 9th がメロディを担ってるんですね。
だから表記するとこうなっちゃう・・・
押さえ方自体はやさしいのですよ。やってみてください(やらないって!)

この曲も出来て4年くらいたってから まともに弾けるようになりました。
・・・さっき やさしいって言ったじゃん!?
それは、後半がもっと難しいからです!(ヤバいよ ちんすけ)
ジャラ~ンとストロークで弾き流すのを考えましたが、
近ごろは 指ではじくようにして弾いています。
・・・なんていう弾き方か わかりません(ダメだこりゃ)

リードギター弾いてますが、
OKテイクまで 相当時間かかった記憶があります(遠い目)。

いろんな意味で、だいじょうぶか?ちんすけ。

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ゆらぎモデラート

作詞・作曲/Tiny☆K
2013/08/12  #116


タイトルを見て、TAKANAKA氏の「渚・モデラート」みたいだと思ったあなた、
正解です。そこからいただきました。
ただし タイトルだけ。

本家?はこちら↓

メロディとかフレーズをいただくのではなく、
「渚~」が醸し出す「ゆったりふわ~っと感」をいただこうか と考えました。

ギターをミュートでカッティング弾きしていて、
切れ味を出しているにもかかわらず 不安定さを感じるのは、
「9th」の音がすべてのコードに含まれているからでしょう。
このことは以前ブログに書きましたので、興味ある方はどうぞ
緊張の音 おしゃれな音 その9

9thコードの居場所は「ふわ~っとした不安定さ」です。
落ち着きのない、すぐ次の音(コード)へ行きたくなる感覚・・・
だからいつまでも聴きたくなる・・・ことはないでしょうけど
なんとなく続いてく感じがあります。
最後も「Cadd9」で終わらせてますので、確信犯です。

ギターコードから入っているので、
メロディ先行の歌詞後っぽいですが、実際はほぼ同時進行でした。
2番はメロディができてからの後付けですね。

都会を漂う生活。日々のルーティンととらえどころのない虚しさ。
そこから抜け出さなきゃ・・・というところを描いてみました。
こういうテーマは、最近のちんすけ曲に多いかも。

アレンジではもう一つ「仕掛け」をしました。
ビ-トルズの「エリナー・リグビー」の有名な弦楽奏フレーズを
オマージュを込めて、拝借しました。
なんとなくああいうフレーズが欲しかったんです。

いろんなアイディア満載の曲なんですよ・・・
では、曲のリンクと歌詞を載せて今回は終わります。


 emojiゆらぎモデラート

舟を漕ぎだしたのは 穏やかな桟橋
一縷の迷いもなく ゆるやかに舵をとる

都会という名の海 それはただの幻想
波に委せるだけの あやふやな生活

淹れたてのコーヒーと 焼け焦げたトーストが
変わらない 一日のはじまり
あなたは 気づいていたのかもしれない

華やかなはずだった 週末の夜さえ
ねじれた時間(とき)とともに 置き去られ消えゆく

ドアを開け 駆けだした その先は
真っ白で何もない ステージのはじまり
あなたは 気づいていたのかもしれない

ゆらめきは ビブラート 振り幅を感じてる
ゆれながら モデラート 傷ついて歩いてく
ささやきは ビブラート 海鳴りは過去の声
ゆれながら モデラート 飛ぶ鳥は未来へと

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