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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

ビートルズ/アウトテイクあれこれ 其の4

ビートルズの海賊盤・ブートレグはレコード時代で数百種、
CDも含めると何種類あるかわからないと言われています。

自分はコレクターではないので集めようとは思わなかったですが、
公式に出ている音は聴き込んでるから
「新しい音があればなぁ」という漠とした思いは当初からありました。

切っ掛けというと おそらくこれでしょう。見つけましたよ!
1986年のFMfan/ビートルズ来日20周年記念号

ヒストリーやデータ、逸話まで あらゆるビートルズのことが特集されていて
その凄さを再確認できるという読みものでした。

この雑誌の公式アルバム紹介文のあちこちに
未発表や別テイクの話が書かれていて、
「録音があると思われる」的なボカシでいろんな曲が紹介されています。

中でもアルバム『THE BEATLES』通称“ホワイトアルバム”のセッションでは
別バージョンや別テイクがかなりあったことがわかったので、
そこにめちゃくちゃ興味をかきたてられました。

後日『ANTHOLOGY』に収録されて良質な音で聴けるようになった
ジョージ・ハリスンがギター1本で歌う「While My Guitar Gently Weeps」
公式テイクの激しさとのギャップが聴けて面白いです。
それ以前からも海賊盤で漏れ聴かれてはいましたけど・・・


さて、そういう観点で見ていってのおすすめです。

同じ『THE BEATLES』に収録されている「Ob-La-Di,Ob-La-Da」
音楽の教科書に載ったり「みんなの歌」で歌われたり、
大人から子供まで知っているかなりポピュラーな曲
公式テイクはレゲエがまだ注目される前の“カリプソソング”ということで
世界中が斬新さに驚かされたことでも有名です。
しかしこの曲、アコースティックギターメインに
ホーンセクションとコンガを入れた別テイクがあって、
上の雑誌には次のように書いてありました。
「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダにはギターバージョンもあるとされている。」
当時はまだ一般には流出していなかった書き方です。

このバージョンは『ANTHOLOGY』に収録されたので
もうこれもレアなアウトテイクではなくなってしまいました。
自分はアナログ盤『Dig It !』とCD『ULTRA RARE TRAX』で知っていましたが、
『ANTHOLOGY』とは違う感じがするんです。
CD盤は音質を良くしてスピードを若干落としたと思えるのですが、
アナログ盤はさらに違うような気がするんです。
今聴けないので何とも言えないのですが、
もっとキーが低くて演奏ももっとくっきりしていたように記憶してるんです。

そのバージョンがないか探しましたが、Youtubeでは見つかりませんでした。
とりあえず『ULTRA RARE TRAX』と同じテイクのモノを見つけましたので
置いておきます。『ANTHOLOGY』とは少し違うことにご注目emoji

Ob-La-Di,Ob-La-Da / THE BEATLES (1968)

ホワイトアルバムのセッションでは録音したのに収録されなかった曲も多く、
いろんな意味でビートルズの解散への分岐点にもなっています。


次回その辺の話をして、このシリーズ〆ようと思います。
(おぃおぃ予告しちゃったよ・・・)

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ビートルズ/アウトテイクあれこれ 其の3

ビートルズの公式ファンクラブ(The Official Beatles FAN CLUB)では、
毎年クリスマスに 会員限定のクリスマスレコードを作っていました。
1963年から69年までの7枚です。

驚いたことにそのクリスマスレコードが去年2017年の12月
限定ボックスセット、7枚のカラー・シングルレコードとして発売されました。
いまもビートルズものは商売になるという証、スゴイですね。

ところで、ファンクラブ限定レコードって正規盤ではないし
海賊盤でもない感じですよね。
でも普通は手に入らない。
なのでアウトテイクものには違いない、ということでネタに書きます。


前回登場した『Dig It !』のレコードの裏ジャケット(部分)です。
1987年に発売されてるので、まだ『ANTHOLOGY』的な公式音源など無い時代。
そんな時代にこういうレコードを手にしたヨロコビと言ったら・・・
このB面3曲目にChristmas Time Is Here Againとありますが、
まさにこの曲がクリスマスレコードの中の1曲です。

1967年版に収録されている曲で 当時は確実にレアだったはずですが、
1995年に新曲「Free As A Bird」が発売されたとき、
カップリングとして収録されたため 普通に知られるところとなりました。

カップリングでは3分強、『Dig It!』では1分だけの収録ですが、
元は6分40秒あります。
ビートルズは公式なクリスマスソングが無かったので
はじめて聴いたときはたとえ1分でも、サンタの格好をしたビートルズが
陽気に歌い合っている風景が浮かびましたね。

Youtubeにあるかと探したら、いろんなバージョンがありました。
編集されてるとは思いますが、歌っている部分をフルに聴けるということで
こちらをチョイスしておきます。
ファンクラブレコードのジャケットたちが流れるので 歴史も感じられます。

Christmas Time Is Here Again / THE BEATLES(1967)


このシリーズ まだまだ続く・・・??

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ビートルズ/アウトテイクあれこれ 其の2

さてさて、ビートルズレアものの話 第2弾ですよ!

前回もちょっと触れた、アナログレコードのアウトテイク盤がこれ
『Dig It !』(Nems Records)

解散前のラストアルバム『Let It Be』のA面5曲目に収録されている
何とも短い曲「Dig It」がメインタイトルのレコードです。
ジャケットの左上に“18 unreleased tracks”とあるように
18曲の未発売曲やアウトテイク音源が入っています。

ビートルズを知る方ならご存知と思うのでサラッと・・・
「Dig It」という曲は収録時間が極端に短い(0分50秒)ですが、
あれはジャムセッションでラフに
長々と12分半にわたって演奏したテイクの一部を切り取ったもの。

聴くと他の部分も聴きたくなるのがファン心理でありまして、
それを8分23秒の長さで聴けるのがこの『Dig It !』なのです。

これは面白かったですねー。
リリース盤に使われてる部分にかかった時のじわじわと来る感動!
ああビートルズファンなんだろうなと思う瞬間です。
まあ何回か聴くと飽きますけどね・・・あきっぽいB型ですから。

それで音源だけでもないかと探したら、
あのロングセッションは2テイク録ってるようで、
使われてないほうのテイクはありました。
ただそちらは子供の声だか女性の声だかにほとんど邪魔されて
あまり聴けたものではありません。
さらにがんばったらニコニコ動画で出てきました。
それもセッションの雰囲気がわかる演奏シーン付きで!!
3分28秒ですが十分楽しめます。

Dig It / THE BEATLES(1969) ※見られない方ゴメンナサイ

どうやら後年『Let It Be』フィルムとかいろんな企画もので
この映像も見られるようになったみたいです。

公式『Let It Be』盤では「Dig It」の歌い終わりにジョンがおどけて、
「That was 'Can You Dig It?' by Georgie Wood,
 And now we'd like to do 'Hark The Angels Come'」
と言ってすぐに次の名曲「Let It Be」につながっていますが、
訳すと
「ジョージ・ウッドの「キャン・ユー・ディグ・イット?」でした。
 次は『ほら、天使がやってきた』という曲をやります」と言っており、
絶妙な「Let It Be」の内容紹介になっています。
ここだけ別テイクから持ってきておしりにくっつけたそうですが、
実にハマッてますね。

・・・やっぱりマニアックになってきた・・・emoji

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ビートルズ/アウトテイクあれこれ 其の1

2月にひょんなことからFacebookの『ビートルズ友の会』に入りました。

さすが20世紀を代表する“音楽家”ビートルズ。
取り巻きもハイレベル。
メンバー諸氏はリアルタイムで聴いてこられた方ツウが多く、
投稿など見るに、自分にはついて行けない感じがしています。

そうはあっても知らない情報やネタがガンガン出てくるので、
おもしろいですemoji


ちんすけがビートルズを知った(意識した)のは
解散後の1973年あたりから。
多感な音楽好きな年齢だったため聴きまくり
公式曲は全曲わかるし、イントロクイズなどは得意でしたよ(当時)。
ただお金が無いので、レコードを借りてきてはカセットに録音し、
公式レコード自体は1枚も持っていませんでした。

ところが1枚だったか2枚だったか忘れましたが
ビートルズもののアナログレコードがありまして、
それがブートレグとか海賊盤とか言われるアウトテイクものです。

もはやレコードプレーヤーが無く
レコード自体押し入れの それもすぐには手が届かない状況下にあるので
何を持っていたかは記憶の彼方です。

さらに後年、1980年代後半から90年代にかけて
CDのレアものがたくさん出てきていたので、いくつか持っています。
『ULTRA RARE TRAX』シリーズ(Swingin'Pig Rec.)や
『UNSURPASSED MASTERS』シリーズ(Yellow Dog Rec.)です。
知らない人は知らないでしょうけど、
ちょっとしたマニアならみんな知ってる有名なアウトテイク盤です。

CD盤については 初めて聴いたときはぶっ飛びました
聴きなれた公式曲の違うバージョンや初めて聴く曲が
良好な音質で耳に飛び込んでくるんですから。
レコードが擦り切れるくらい聴いた」曲は脳裏に焼き付いてますから、
違う音が本人たちの演奏で聴けるだけで心臓バクバクでしたもん・・・

こういう感覚が いちおうマニアの端くれなんです。

さて時代は下って1995~96年にかけて
公式盤『ANTHOLOGY』シリーズが発売されたことで、
自分の持ってるレア音源のほとんどがレアでなくなってしまいました。
あ~~~あ・・・

もちろんちょっとしたバージョンやミックス違いはあるのですが、
なにせ公式盤の音質は やっぱりアウトテイク盤を凌駕しますから。

そんな中から
1965年2月の“2nd HELP!”セッションで録音された未発表曲をどうぞ。
自分の持ってるアウトテイク盤にも入っていて、
『ANTHOLOGY』で公式に陽の目を見た曲です。
途中で転調したりコーラスも聴けてなかなかお洒落ですよ。

That Means A Lot / THE BEATLES (1965)

このネタで何回か書けそうなので おつきあいくださいemoji

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アレンジのアイディアが降りてきた

ずぅーっと前からアレンジを考えていたオリジナル曲があるのですが、
これっ!ていうのが出来なくて悩んだり放ったらかしにしたりしてました。
それがつい昨日、降りてきたんですよ・・・

そう 曲作りでメロディが降りてきたとよく言いますが
それと同じ。アレンジが降りてきたんです!!


これでようやく見合った音源やアイディアを
探したりまとめたりという作業に入ることができます。
メロディはもうすでに出来上がってる曲なので 前面に出すのではなく、
イントロとか間奏とかに顔を出す数小節。
ハメてうまく繋がるかという作業がまだ必要ではあります。

新曲ではないのに、曲名も言わずに話すのは
うまくいかない可能性もまだあるからです。

もう少し具体的な曲調とかアプローチを言うと・・・
曲はちょとボサノバっぽいバラード系。
間奏でテンポを半分くらいに落として
4つ刻みのゆったりとライドシンバルとかブラシワークで
ジャズ風味に味付けしようと画策しています。

この曲が浮かんできました。

My Foolish Heart/Bill Evans Trio (1961)

ようやく音源完成への道が開けた感じです。
出来上がりはまだ遠いけど・・・

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