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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

やっぱりボクらはおしゃれ系?

ひとつ前のブログで、
レギュラーチューニングでオール開放弦のコードの話をしたところ、
さっそく新たに採譜した曲にふたつも出てきました!

5弦ルートのA7sus4(9)
「まず使わない」と言っていた3弦ルートのG6(9)がそれです。

曲を聴きながらコードを探していると
「あれ?オール開放じゃね?コレ」てな感じで
指板から指を離すとまさに音がハマったのです。
もっとも両コードとも最終的には別々の押さえ方になりましたけどね。

メロディの流れや展開で 同じ音でも違うボイシングにするので、
コード付けもその状況を明確にするためにコードネームが変わります。
この曲ではもう一つ別に、同じ押さえ方で違うコードネームも出現し、
まさにそういう音、複雑コードのデパートになっています。

なんの曲かは今は伏せておきますが、
近々“おしゃれ系POPSデュオ”ケーちんで演奏する予定です。
・・・まだ予定ですけどね。

この曲は1990年代に流行ったいわゆる「渋谷系」に属するバンドの曲で、
クリエイターのいとうせいこう氏いわく

・オシャレ
・力まない歌声
・メインストリームとの絶妙な距離感

渋谷系の共通点として挙げています。(Wikipedia「渋谷系」より)

ほらほら オシャレ出てきましたよ。
そういう部類の音楽をカバーするので
ケーちんはおしゃれ系なのだなと、我ながら納得してしまいました。

世に存在するいろいろな音楽を新旧を問わず取り入れることで、
斬新な音が生み出されたようなイメージですね、渋谷系は。

話が逸れましたが、つまりはそういうおしゃれな感覚が
テンション系や同音異種コードに表れているのではと思うのです。
自分がルーツとする「フォーク」にはそういうコードあまり見ないですもの。
ローコード、ハイコードくらいですから。

音楽は雑食するほど面白いんですemoji


emoji3月17日(土) 瑞江・HOTコロッケ
『カラフルパーティ 2018春』
19:30~20:00 ケーちん出演♪4組中3番目)

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弦を押さえないで弾いてしまおう

ギター弾いてる方は、チューニングしただけで弾くというと
オープン・チューニングを思い浮かべるでしょう。
オープンDとかオープンGとかですね。

はい、そっちの話は門外漢なので置いといて、
ちんすけらしく レギュラーチューニングしただけで
どこも押さえないで弾けるコードの話をします。

コードはご存知のようにルート(根音)があったうえで
複数の音が鳴ることが基本です。
どの音がルートかによって、同じ押さえ方でも違うコードネームになることは
当ブログでもときどき触れています。

まさにそれなんです。
ぜんぜんコードの使い方とか、工夫とかじゃないですよ。
行きますemoji


レギュラーチューニングは6弦から E-A-D-G-B-E です。
さあどんなコードが潜んでいるのでしょうか?

まず、6弦をルートとします。
この時のコードは Em7(11)です。
11thがなければEm7で、普通に使うコードですね。
5弦が11thにあたるので軽く触れてミュートすればよいですが、
もちろん5弦の2フレット一ヶ所を押さえればEm7になります。
だから弾き方や曲の雰囲気によっては
どこも押さえなくても問題なくEm7の代わりになると言えます。
5弦のいろんな場所を押さえると Em7系のテンションコードも生まれます。
5や7フレットだと、まんまEm7ですしね。

次は5弦ルートです。
これはA7sus4(9)になります。
5弦と6弦はルートをとることが多い弦なので、
Em7(11)と同じくときおり使われるコードです。
ちなみに5弦の一つ上、4弦の10フレットを押さえるとAm7(9)
11フレットを押さえるとA7(9)となって、
4弦開放の4thを消すことで、より使いやすいコードになります。

4弦ルートの場合は なんとコードネームは無いです。普通使いません。
上と同じように 4thである3弦の、10フレット押さえるとDm6(9)
11フレットだとD6(9)となり使えるコードになります。

もう一つ、まず使いませんが3弦をルートにするとG6(9)です。
2弦と1弦はあまり意味が無い(使わない)ので省略します。


emoji一見難しいようなコードでも
実は押さえるのが簡単だったり 弾き方によって省略できたりするので、
演奏するときに ここではどのポジションのコードがよいか
曲が引き立つかをちょびっとだけでも考えるようにすれば、
アンサンブルは一歩前進です。

emojiアコースティックギターは押さえる弦を少なくしたほうが
澄んだきらびやかな音が出るので
ハイポジションで押さえる弦と開放弦とを混ぜると
オクターブがきれいだったりユニゾンに深みが出たり 効果的です。

開放弦を活かし楽に押さえておしゃれな音を奏でましょうemoji

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出さなくていい音は弾かない

以前「緊張の音 おしゃれな音」シリーズで音を省く話をしました。
テンションコードを弾くとき、
どうしても弾けない音や 省いても問題ない音は弾かないというヤツです。

今日は一歩踏み込んで ・・・ではなく
ギターを弾きはじめたころの視点に立ち帰って
普通のコードでできる省き方のポイントを話します。
初心者の方には弾けるようになる“コツ”ともいえるはずです。


ギターをはじめて弾こうとしたとき、
教則本などでコードをおぼえましたよね。
最初に「C」次に「F」や「G7」が載ってます。
何も知らないから、書いてある通りに押さえようとします。
「C」は何とか押さえられても、そう「F」で挫折するアレです。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、以下の感じでしょうか。
(縦に書いてあります;;)

C
   O O
||||●| 1
||●||| 2
●●|||| 3
|||||| 4

F

●|||●● 1
|||●|| 2
|●●||| 3
|||||| 4

G7
  OOO
|||||● 1
|●|||| 2
●||||| 3
|||||| 4

さて、まず「C」ですが、こんな押さえ方してます?
6弦3フレットなんて押さえませんよね?
なぜなら6弦は開放してもCコードの構成音だからです。
今や低音がうるさいから弾かないように(ミュート)してますけどね。

すべての指を使って押さえる最初の例として
おそらくこの押さえ方で始まっているのだと思われます。

だから次の「F」では「セーハ(バレー)」を教えたいがために、
挫折するような難しいコードを登場させてるんじゃないでしょうか。
「G7」は4音で構成する「7thコード」の存在を示したかったのか?

理論を振りかざして来たなら こちらにも方策があります。

C
×  O O
||||●| 1
||●||| 2
|●|||| 3
|||||| 4

F
  ×
●|||●● 1
|||●|| 2
|●|||| 3
|||||| 4

G7
 ×OOO
|||||● 1
|||||| 2
●||||| 3
|||||| 4

そう、構成音のいくつかはミュートするか弾かないのです。
「C」は上に書いた通り。
「F」は一見複雑そうですが、セーハは1、2弦だけにして
6弦を親指で握るように押さえ、5弦を押さえる薬指で4弦をミュートします。
オールセーハのときよりだいぶ押さえやすいはずです。
親指使いは、手の小さめなちんすけでも出来るのでおそらく大丈夫。
「G7」はこれも6弦を押さえる薬指で5弦をミュートです。

このワザをはじめっから教えてくれれば、どんなに上達が早かったか。
悔やんでも悔やみきれません(おおげさな・・・)

ただし、ストロークでガチャガチャ弾きまくるときに有効ですが、
アルペジオのように1音1音きれいな音を出すのには向かないかもです。
アルペジオでは開放弦の活用や、弾く音だけを押さえるという
コードストロークにはないやり方もあります。


さてもっと簡単に弾けないのかという要望にお応えする
超カンタン弾きワザをご紹介して終わりにします。

C
×××O O
||||●| 1
|||||| 2
|||||| 3
|||||| 4

F
×××
||||●● 1
|||●|| 2
|||||| 3
|||||| 4

G7
×××OO
|||||● 1
|||||| 2
|||||| 3
|||||| 4

はい、1~3弦だけ弾きましょうということで・・・
これでもれっきとした正しいコード構成ですよ!
お子さん向けですがね・・・

チャンチャンemoji

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年初はライブの選曲三昧♪

2018年も1週間近くたちました。
来週から“ちんすけ”もライブステージに立ちます。

1月はライブ4本と 事あるごとに言ってますが、
その4本、会場はすべて違うし、性格も違うライブです。
楽しみではありますが、曲数もバラバラということもあって
演奏する曲たちが 同じというわけにはいかず、
年明けはギターを手にしながら何やろうか、と
その実 楽しい悩みを抱えて過ごしています。

先の話になりますが、
2月には毎年恒例の「フォークナイト」企画がありまして、
大勢が2曲ずつ歌うという、オープンマイクのようなライブです。
いままでは、ずっと1970年代フォークをやるという縛りがあったのですが、
今年はなんと「80年代ナイト!」と、お題・趣旨が変わりました!

ちんすけは半年前から「来年は何やろうか」といつも考えているので、
今年分も3、4曲チョイス済みでした。
そうかぁ 選曲しなおさなきゃ、というわけで、
それの詮索をまずやってたもので、
近々のライブの曲がまだ決まってません。
「80年代ナイト!」の2曲はおかげさまで、本日決まりました。
でも有名曲だから 他とかぶるかな・・・

選んだ曲を別のライブでも ちょろちょろやるようにしながら、
1月の曲を決めていこうかなとも考えています。


音楽的悩みは、そう 良いストレスですね

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リピート泣かせのコード違い

同じメロディのままコード付けを変えるという話を前回しました。
その続編ということで今回です。


「Aメロ」とか「Bメロ」とかのひと固まりの中では、
同じメロディ進行が2回くりかえされることが多いです。
で、2回とも同じコード進行ならば弾くのに覚えやすいし
聴いてて安心感もあります。
対して、2回目をちょっと違ったコード進行にすると
緊張感が出てバランスがくずれ、早く次に行きたい感じが出ます。

自分の曲で(いつもすみません)わかりやすい例があるので、
歌詞をつけてコードを載せてみます。
弾ける方は弾いてみてください。


emoji見上げればバナナムーン
1回目 Gm7     C7(9)   Am7       D7-9
              ときどき                   ササクレ 立ってね~

2回目 Gm7   E♭7(9)  Am7/D   D7-9
              言葉  かわす               馴染みの 顔も~

メロディが同じなのにルート(根音)が変わるパターン。
ぜんぜん違った雰囲気を醸し出しています。

♪ 0:32~

emoji横になったままの砂時計、
  寄りかかったままのヤジロベエ。

1回目 DM7  D6   DM7(9) Dadd9  C#m7   F#m7
          根性 ナシ     甲 斐 性     ナシ           主 体 性   ナシ~

2回目 DM7  D6   DmM7  Dm6   C#m7    B♭dim
          なぜ 君は     こ ん な   僕 を         好きになったの?~

テンションを効かせつつ2回目ではマイナーへシフト。
1回目より切ない感じになっています。
一番最後だけ違うメロディ音なので

B♭dimを次への経過コードとして使っています。

♪ 0:58~

昔のフォーク、ニューミュージックの楽譜集では
反復記号を使ってリピートさせれば大方済んでいました。
終わり方が違うのは 1番カッコ、2番カッコで対応すればよいですから。
ところが2回目のコード進行が前半から違う曲だと、
全部記譜しなければならなくなり、譜面が長大、ページを割かねばならず
おそらくキラワレていると思われます。(←そんなことはないはず)

ライブで使うコード譜はそんなこと関係ないですから
昔の受験参考書よろしく、注意するところにマーカーでもつけておけばOK。


こういったタイプの曲は 自分でも最近多く、
テンションコードが多いのと一緒で かなりひねった作りになってますね。
ひねるからよいわけではないので、
少々自重して 次はストレートな曲を作りましょうかね・・・

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