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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

仕掛けは「ニヤッ」「クスッ」が面白い

THE BEATLES/愛こそはすべて(All You Need Is Love)で、
フランス国歌のイントロに始まり、グリーン・スリーブスを入れたり
自身のヒット曲「She Loves You」を口ずさむなど、
楽曲にはいろんな仕掛けやフェイクを入れることは楽しいですよね。

音楽は、アレンジ以外にも「仕掛け」で表現することがあります。

クラシックだって、大砲ぶっ放したり、タイプライター カタカタやって
耳を惹く演出や
ティンパニをぶっ壊したり 指揮者が倒れるなど
演奏会でヴィジュアルに魅せようとするなどあるくらいですから。
ロックミュージシャンがギターをぶっ壊すのも おんなじ??


さて「仕掛け」と書きましたが、
ちょっとひねった音楽的演出とでも言いましょうか。
ウラをかいたり ダブルミーニング的な仕込みを
今回は「仕掛け」と勝手に名づけました。
もっといい言葉があればよいのですが、浮かばないので・・・

そのアーティストのことを知らないと、全然わからないことも多いですが。

いくつか並べてみます。
ちんすけが知ってる範囲なので 古い曲ばかりです。


emoji山下達郎/HEY REPORTER!
エンディングF.O.前、
ギターでストーンズの「黒くぬれ!(Paint It, Black)」のフレーズを弾き、
芸能リポーターという人種の生態をチラッと表現してます。

emojiオフコース/言葉にできない
F.O.直前、小さく「We are over,・・・」とメッセージが入っているのは有名。
鈴木ヤッさんが脱退決まっていたということのようですから マジ!

余談ですが、この曲は小田和正氏のセルフカバーよりも
オフコース・オリジナルアレンジのほうが好みです!

emojiオフコース/I LOVE YOU
最後に子どもたちと大勢でコーラスの時、誰かくしゃみしてる(笑)
・・・これはちょっと違うか

emoji高中正義/ようこそ夏の王国へ
「暑いなぁ どこかに行きたいなぁ・・・どこでもいいよ 暑くなけりゃ」の
ボヤキにはじまり、エンディングは「パッシュワリワリ」の合いの手で、
「スイカ割り割り」とボケている

オフコースは小田氏の性格ゆえんか、
歌詞も含めて裏メッセージが多いですね。

こんなこともありました。

emojiオフコース/一億の夜をこえて
どアタマ、シンセが始まるとすぐに椅子のキシミのような音
→悲鳴という指摘があるが違うと思う


夏だから ホラー・ネタでもいいけれど
あまりに直球すぎるのもねぇ・・・

仕掛けも含めて「曲」ですから
聴き手としては楽しめればそれでいいんです。

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コアなギターの話③~コア・ギターがやって来た

この話を書きたくてはじめたんですよ、ギター話。

いよいよ、コア・ギターを手にすることになります。
そう、プロフィール写真のギターです。
TAKAMINE PTU-131KC N

うぅ~~んこのフォルム・・・
100シリーズですから 前の2本とおんなじですが・・・

PT-106(上)/ NPT-108(下)

この色!!! これです、欲しかったのは。


オール「ハワイアン・コア」材(トップ、サイド、バック)。
ネックはマホガニー、指板とブリッジはローズウッド。
ブリッジピンは同じだと相性が良いかと思い、ローズウッドに替えてます



ヘッドの形状が少しスリムになりましたね。

ハワイアン・コアは その名が付くとおり
ハワイの それもほぼハワイ島産出の「マメ科アカシア属」の木。
カヌーとか家具調度品、楽器ではウクレレの材として人気です。

一時 伐採禁止とか輸出禁止とか言われましたが、
制限はあるようですが、手には入るようです。
何を隠そう、こうやってギターとして手にすることが出来るんですから。

聞くところによると、TAKAMINEは昔からコア材のギターを製造していて、
大量の材を確保出来ていたことはアドバンテージだったようです。
ギターの材は 長期にわたってしっかり乾燥させることがだいじですから、
切り出してすぐ加工というわけにはいきません。

しばらくは安泰と思われます。

「131」の型番なので、ありゃ、31万円か!? というとそうではなくて、
定価は現在10万円ちょっと。買った4年前は11万3千円でした。
ちんすけはネットで(出た!)8万3千円で手に入れましたけどね。
近ごろは 型番と値段がリンクしてないことが多くなりました。

で、自慢です!
シリアルナンバーが「51010001」

初めの2桁+62ですから 2013年、それも1月の0001番。
2013年の一番初めに作られた1本ということですよね!
ホッホーーー なんか景気がいいっす。

年初の品だからなのか偶然か、
ハワイアン・コアにしては 木目がまっすぐで、綺麗です。
ウクレレなんかも含めて よくうねってますからね。

そうそう木目のほかに杢目というのもギターにとってはだいじで、
美品&価値を決める天然の模様です。「トラ目」ともいいます。
年輪による模様が「木目」(板目)であるのに対して
木の縮みなどが原因で現れる模様です


ギターでは「シカモア」や「メイプル」の表板でよく見かけます。
ちんすけのコア・ギターにも ほんの少し「杢」が見られ、
チラッと横に光る味わいが好きです。

いままでの2本のギターが「サンバースト」カラーリングなのに、
色付けが無いこっちのほうが ナチュラルなのに派手ですよね。
赤茶で目立ってます!

ネックジョイント部ボディ厚 94mm。PT-106とほぼ同じ(誤差の範囲?)。
あと最近気づいたのですが、100シリーズ最新モデルは
ブリッジの形状が 左右に広がったデザインから四角になりましたね。
確認してませんが、2016年からのようです。
 
TAKAMINEカタログより

弦を張りかえるときにぶつけたりで、けっこう傷やへこみが出来てますが、
いまや完全に ちんすけのメインギターです。


読んでも誰もおもしろくない コアなお話でしたemojiemoji

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コアなギターの話②~TAKAMINEブランドに鞍替え

22、3歳からは全くギターを触れもせず、仕事一筋のちんすけでした。

40歳過ぎてライブを始めたころには YAMAHAのフォークギターのほか
なぜかベースギター、エレキギター、クラシックギターが手元にありました。
譲り受けたものばかりなので この辺のいきさつは割愛。

で、自身のライブでやっぱりエレアコが欲しくなったので、
ネットで見つけて 北海道から購入したのが“TAKAMINE PT-106

カラーはGray Black Sunburst(GBS)。出た!サンバースト!
TKAMINEの100シリーズは 630mmのショートスケール。
ナット幅(ゼロ・フレット部分)42mm。
少し小ぶりで フォルムもカッタウェイも自然でカッコイイ!
ステージで弾きやすいということもあってチョイス。

普及タイプのギターって、値段をモデルナンバーにしてるので、
おわかりのとおり定価は6万円。
110だったら10万円ってことです。
前オーナーさんがきれいに使っていてくれたので、美品。
3万円くらいで落としました。

シリアルナンバーは「35050024」。
最初の2桁が製造年ですが、
TAKAMINEギターの場合、創業・1962年の「62」を加えて読みます。
だから 35+62 で1997年製造
次の2桁で製造月、あとの4桁で製造順番号です。

知っておくと面白いでしょ?
ただ国外向けとか あてはまらないのもあります。

落ち着いたダークなサンバーストで、しばらくはお気に入りで使ってました。
が、しかし、ある時「ケーちん」相方のケーシン氏が
「使うならあげるよ」と、ポンとくれたのが これまたTAKAMINE100シリーズ。
"TAKAMINE NPT-108" カラーBrown Sunburst(BS)

シリアルナンバー「27070219」、1989年製造ですね。
PTとNPTの違いは搭載プリアンプの違い。定価はお察しのとおり。
FENDERのストラトももらってるので、ありがたいやら申し訳ないやら。
こっちのほうが明らかに古いですが、よく使われてたので良い音します。
フレットの減りが少し目立つかなってところ。

この2本は正面フォルムはほぼ同じ。違いは指板のデザインくらいでしょうか。

しかしボディの厚みが違います

ネックジョイント部分でPT-106が 95mm(左)、NPT-108で 77mm(右)
わかります? プリアンプの幅は同じはずなので、差がわかると思います。

ボディが薄いと腹が出ている者としては たいへん弾きやすい(余談)・・・

おもしろいのは、NPT-108のほうがボディが薄いのに、明らかに重いんです。
どちらもトップ(表板)はスプルース、サイド&バックはマホガニー。
違いは何でしょうね。ともに合板だし。ネックもヘッドも同じ材。
ブレーシング(中の骨組み)の違いか? 製造年代による違いか? 
よくわからないです。

ともかくYAMAHAから、TAKAMINEのそれも100シリーズ1本やりになりました。
次に買う「コア・ギター」も100シリーズですから。

その話は 次の機会に!!

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コアなギターの話①~初めてのギター

ちんすけが持っているギターは、サンバーストとかブルーグレイとか
わりとカラーリングされた個体が かつては多かったです。

中学1年のとき 誕生日に初めて手にしたギターこそ
シンプルなナチュラル材のギターでしたが、
高校1年の時、初めて自分でギター買いに行き
I橋楽器、K澤楽器・・・と見て来てT口楽器で見つけた個体は、
1本だけ派手なサンバーストカラーの“YAMAHA L-7S”。
他のギターがみんな 白っぽい顔に黒っぽいピックガードの
ナチュラルテイストなギターばかりで見飽きていたものですから
目立っていたコイツにピィーーーンと来ました。

ははぁーんと思ったあなた、正解です。
ギブソンの超有名な“ハミングバード”と呼ばれるギターの模倣ですね。
本家は「蝶の舞」ではなく「ハチドリ」。

ギタープラネットより

もう幼い(そうでもないか・・・)ちんすけは欲しくて仕方なくなりました。
値段は7万円ジャスト。高い! 予算オーバー!
でも ほすぃ!!!
値切ったけど、ハードケースとブルースハープと弦1セットと
ストラップと教則本付きにできるけど、下げられない、とのこと。

えぇーい!!


買ってしまいました。
友人二人が同行してたので、勢いもあったかな。

でも買ってよかったです。
音はいいし、丈夫だし、ネックはそらないし。
前に書いた「20年間弦張りっ放しでも音が狂ってなかった」のがこれです

メンテナンスには一度も出してませんが 問題なし。
唯一残念なのが、弦の巻上げペグを KURE-550で磨いてしまったこと!!
金メッキが剥げましたemoji

40代になってからのライブで 1、2回使いましたが
今やほとんどお蔵入り。
弾いてあげなきゃ可哀そうですよね・・・
今回取り出してみて弾いてあげました。よしよし・・・

このシリーズは何回かつづきます。
はい、そろそろネタ切れですemoji

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名演は永遠です~ビル・エヴァンスの“ダブル”アルバム

音楽やる方ならば、ジャズピアニスト“ビル・エヴァンス(Bill Evans)”は
ご存知かと思います。

右『ワルツ・フォー・デビイ(Waltz for Debby)』
左『サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード(Sunday at the Village Vanguard)』

この2枚はビル・エヴァンスの代表作として名高く、
ともに1961年6月25日、世界的なジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で
収録されたピアノトリオのアルバムです。
『サンディ~』が先に発売され『ワルツ~』が後。

実はこのときトリオは2週間お店と契約して出演していますが
なぜか最終日の6月25日だけ実況録音されました。
今もなお 歴史的名演に挙げられているにもかかわらず、
お客さんの声や調度品のぶつかる音などお店の雑音とともに収録されていて、
居合わせた人たちはまさかそんな名演が生まれたとは思っていなかったはずです。

ビルとトリオを組んでいたのは、ベースの“スコット・ラファロ(Scott LaFaro)”
ドラムスの“ポール・モチアン(Paul Motian)”。
実はベースのスコットがこの11日後 交通事故で他界してしまい、
真に最後のトリオ演奏になってしまったのでした。
それもあって、スコットの演奏が多彩な『サンディ~』を
追悼盤としてまずはリリース。
のちに、ビルも自身の演奏を気に入り、『ワルツ~』を発売したのです。

もとは両アルバムともレコードですし 片面3曲ずつの収録だったのですが、
ちんすけの持っているCDは後年、別テイクや未収録曲を入れて発売され、
たった一日の名演を頭から最後まで聴けるという
ぜいたくな2枚になっています。

タイトル曲『ワルツ・フォー・デビィ』がありましたのでつけます。
 サイズが短めですが・・・

と書いて来ましたが、
ちんすけ、一時ジャズピアノに入れ込んでたんですよ。
チック・コリアとかフュージョン寄りの音もだいぶ聴き込みました。
好きなことは覚えちゃうんです。 はい、B型です。

ビル・エヴァンスは1980年に 51歳で亡くなっていて、
アルコールとドラッグによる「時間をかけた自殺」とも言われています。
紹介した片腕ベースマンの事故死や 親族たちの自殺に遭い、
気難しい性格がさらに顕在化して、
休むことなく身体がむしばまれるまま ピアノに没頭した
というのが晩年のようです。


ニューヨークに行ったら「ヴィレッジ・ヴァンガード」行きたいな。
でも、東京の「ブルーノート」すら行ってないし・・・

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