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見上げればバナナムーン

ちんすけの音楽とよもやま話のブログ♪

歌い上げる曲は苦手です

えせミュージシャン ちんすけ
リズムが軽快で心地良いメロディならばどんなジャンルの音楽でも好きです。
でも苦手はあります、
 
それは"歌い上げる曲"
 
ザックリ言うと バラード系やミュージカル系の音楽のなかで
ボーカルで押していくタイプの曲はちょっと苦手・・・
眼を閉じゆったり聴けるのが好きなので
声張り上げられると眼を見開いちゃうし 鳥肌が立ってしまいます
いや、感動で鳥肌ならいいんですけど、ゾゾォーーッというのはちょっと。
 
バラードがすべてキライとういう訳ではないし
自分でもバラード系のオリジナルはあるし、
昔よく言われてたじゃないですか、
カラオケで「マイ・ウェイ」歌い上げるのは嫌われるって。
それですよ。
 
申し訳ないけど 宝塚も苦手emoji
声の洪水がダメなんでしょうね。
だから合唱曲も苦手だなぁ
ハモり、コーラスは大好物なのに・・・
 
でも音仲間が歌うオリジナル曲なら気になりません。
むしろすごいなあと思います。
カバー曲を歌い込まれるのがダメなんだと思います。
さらっと歌ってほしい。
 
 
ヘンですね ちんすけってemoji
 
そうか、歌が下手な人間のひがみなんだなemoji

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新しいKIRINJI~「恋の気配」とコトリンゴ

しばらく前、兄弟デュオだったキリンジのことを書きました。
その続編です。
 
emoji兄弟デュオ時代の話はコチラ
キリンジ兄弟にハマりつづけてる
マイ"フェイバリット"なキリンジ曲
 
 
キリンジは弟・堀込泰行が脱退したあと兄・堀込高樹が暖簾を引き継ぎ
2013年夏、6人組バンド"KIRINJI"として再スタートを切りました。
 
メンバーは(左から)
楠 均(くすのきひとし) Ds,Per,Vo
弓木英梨乃(ゆみきえりの) G,Vn,Vo
田村玄一(たむらげんいち) Pedalsteel,Steelpan,G,Vo
堀込高樹(ほりごめたかき) Vo,G
千ヶ崎学(ちがさきまなぶ) B,Vo
コトリンゴ Pf,Key,Vo
 
再始動時の年齢が23歳から58歳と世代幅が広すぎますemoji
特徴としては女性が二人入ったことと全員が歌えるということ。
新しい始まりを告げるかのような「進水式」という曲で幕開け。
 
2枚目のアルバムになると以前のキリンジ色が大きく変わりました。
そのアルバム『ネオ』(2016)は
ヒップホップ・アーティストとのコラボで どアタマからラップ・バリバリだし
ほかにはディスコっぽい曲あり ボサノバあり、
かと思うとおしゃれポップスバラード・・・まるでおもちゃ箱emoji
相変わらず高樹の曲がメインではあるけど
高樹以外のメンバーがリードボーカルをとる曲も増えました。
 
 
さて、ここからが本題。
 
『ネオ』に入っている「恋の気配」という曲にフォーカスをあてます。
リードボーカルをとるのはキーボードのコトリンゴ
彼女はとてもアーティスティックで
アメリカのバークリー音楽大学卒業、
坂本龍一に見いだされデビュー と資質は申し分ない人です。
 
2017年一世を風靡したアニメ映画『この世界の片隅に』では
主題歌を歌うなど全音楽を担当し 音楽各賞を受賞
(ちなみに監督・脚本の片渕須直はワタクシの同窓生です)
 
 
emoji恋の気配/KIRINJI (2016)
 
"恋の予感""秋の気配"を合体させたような曲名で
そのあたりをイメージしてしまいがちですが、
こちらは独特の音感性がみられます。
この曲をお兄ちゃん・高樹が作詞作曲したとは!ビックリしました!!
 
驚いたのは曲の構成で、
イントロからAメロ~サビ~間奏まですべて
|AM7         |A♭7sus4・A♭7 |EM7(9)       |B♭dim7     |
この4小節だけのくりかえし!
 
歌詞もいつもの高樹のこねくり回した羅列ではなく
ギュッと凝縮したコトバを置いています。
 
「秋は夕暮れ・・・」と枕草子の一節ではじまり
死生観が描かれる堀辰雄の小節「風立ちぬ」のタイトルをさらっと入れたり、
「嘘は優しい でも嘘なら罪です」とか「金木犀 香りが重いね」とか
ふわっとしてるかのようだけど そこはかとなくネガティブな気持ちが漂う。
「愛を拒んでいるわけではないけど」
最後まで葛藤・・・
 
カフェでBGMになるような、ラウンジ・ポップのようで
コトリンゴの頼りなげなボイスと相まって
浮遊感たっぷり、安心どっぷりサウンドです。
コトリンゴの存在はKIRINJIに深く影響を与えたはず、
声とは逆で頼り甲斐あるサウンドアドバイザーだったのではないでしょうか。
 
 
しかし2017年の暮れ、コトリンゴはKIRINJIを脱退してしまいます。
彼女が抜けてしまった穴は大きいでしょう。
キーボード&ピアノの音は?
あのほんわかボイス曲はどうするのか?
 
翌2018年5人のKIRINJIは新しいアルバムを発表し、その答えを出しました。
 
 
そのあたりは また書くかもしれないし書かないかもしれないし・・・・・

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マイ“フェイバリット”なキリンジ曲

※前回と今回のキリンジ・ネタはパソコンクラッシュ前に書いたものです
 
 
キリンジの兄弟デュオ時代の曲
つい最近初めて知った曲があります。
 
『フェイバリット』堀込泰行作詞・作曲
 
アルバム「Fine」(2001)収録
“Fine”のジャケット
 
 
この曲はワタクシが購入したコンピ・アルバムに収録されておらず
YouTubeで別のキリンジ曲を観ていて発見しました。
ライブバージョンしかなかく
ピアノソロから始まる普通の8ビート・バラードということもあって
良い曲だとは思いましたが、自分でやるとなると・・・
と思い 流して観ていました。
 
 
フェイバリット/キリンジ
Billbord Live Tokyo でのライブより
 
ところがメロディのつくりやコードのつけ方が気になる!
あれ?もしかしたら“あの弾き方”だとイケるんじゃないか??
と・・・・・
 
それはアコギやガットギターのワザのひとつで
指ではじいたあと弦を軽くたたいて
「チャッ」というカッティング音を出す弾き方
 
なんていう奏法か調べましたよ。
“ストリング・ヒット”と言うんだそうです。
なるほどね・・・
『ふたりでPARISに行こう』『セロリ』(山崎まさよし)
『いつか晴れた日に』(山下達郎)
などで見られるキレの良いカッコイイ音が出せる弾き方です。
 
キリンジ曲はアレンジも含めて音が好きなのですが、
今回ばかりは違いました。
 
で一般の方が上げている動画に凄いのを見つけました。
これこそ“ストリング・ヒット”で効果的にプレイしてる。
それもライブなのに音が抜群に良い!
ギターもうまいし、声の伸びも素晴らしい♪
ロング一発撮りなので 弾いてる手元の詳細はわかりづらいですが、
指板のどのあたりを弾いてるかが想定できます。
 
これでいきましょうemoji
 
フェイバリット/キリンジ(弾き語りcover)
演奏:上野嘉郎さん
 
 
この曲、メロディは割と普通だと思いますが、
コード進行がとても洒落てて ちんすけお気に入り。
ディミニッシュコードがいいあんばいに緊張感をもたらしています
 
特にサビ前の
・・・目覚める 目映いひととき
のコード進行
C7(9)→F#m7→FM7→Em7→G/A
このアンニュイから活気あるサビへ向かう流れ
低い声域のボーカルをすくいあげる効果もあります。
 
もう1か所カバー動画にスゴイところがあります。
サビの合間をつなぐ1小節
A♭7+5→A♭7-5
2拍づつしっかり弾かれるところが粋!
テンション音に増5度→減5度なんて普通考えません。
オリジナルではバンド演奏だからあまり聴き映えがしませんし、
コード譜サイトを見ても A♭7 一つしか書いてなく、
これは明らかにカバーされた方のコード付けが素晴らしい!
 
ワタクシもいただきますemoji
 
 
良いとこづくめの曲ですが、歌われている季節は真冬
なので今からしっかり練習して次の冬に備えておきましょう。
・・・なんて言って 弾けるようになったら真夏でもやっちゃうかな?
 
 
追記
『フェイバリット』オリジナル音源見つけたので置いておきます。
→https://www.youtube.com/watch?v=jitvFVIEeSo
 
 
もひとつ追記
6/20のライブでお試しで弾いちゃいましたemoji

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キリンジ兄弟にハマりつづけてる

キリンジ(現在はKIRINJI)という兄弟デュオがいました。
1996年から2013年まで堀込高樹堀込泰行の二人で活動した後 弟の泰行が脱退、兄の高樹が“暖簾”を引き継ぐかたちで5人組バンドとなり現在に至っています。
 
気になりだしたのは自分のデュオ“ケーちん”
『エイリアンズ』という曲をやらないかと相方が持ち掛けてきてから。
この曲にものすごくハマって以降
ときおりキリンジを聴いては 何曲か自身のライブで歌ってもいます
 
ただ、聴くのはほぼ YouTube
CD・DVDは1つも持っていませんemoji
ということもありこのほどコンピレーション・アルバムを買いました!!
ちょびっとだけ彼らに貢献したような気がしてます・・・
 
“フリー・ソウル・キリンジ”(2014)のジャケット
 
デュオ時代の楽曲はかなり評価されているのですが、
爆発的には売れませんでした。
理由はひとことで言えば
上質だが難解なポップスだった ということ。
さらに ネガティブな歌詞が多いことも一因でしょう。
ネチッこい言葉遊びも見られます。
音はカラッとしてるのに詞から元気を感じられません
 
 
『エイリアンズ』『Drifter』などの代表作でさえ
 
僕の短所をジョークにしても眉をひそめないで(エイリアンズ)
 
とか
 
たとえ鬱が夜更けに目覚めて 獣のように襲いかかろうとしても(Drifter)
 
ですから・・・・
 
でも 聴き進めると究極の愛を歌っていて
最上級のラブ・ソングだとわかるのです。
 
 
ちんすけがカバーした曲は上記2曲に加えて
『スウィートソウル』『燃え殻』(泰行ソロ)・・・
そしてこのたび新しい曲を仕入れましたemoji
オリジナルとガッラッと変えたアレンジがハマった一曲です!!
 
と話してるうちに 長くなってしまったので次回にいたします。
お願い 病んでね・・・ちがった 読んでね~~
 
 
emojiあなたも一緒にハマりましょう
 
エイリアンズ/キリンジ(2000)

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コンセプトアルバムはもう生まれないのか?

音楽の聴きかた、音楽とのふれあい方が
時代とともに変わってきましました。
 
音楽メディアは・・・・
レコード・カセットテープ→CD・MD→配信
アナログからデジタルへ
 
 
FM放送を出来るだけ良い音で“エアチェック”して
自身のライブラリーとしてカセットにストックしてた行為なんて
いまや化石化しています。

化石化したカセットテープたち
 
 
音楽の聴きかたでいうと
部屋ででーーんと座ってステレオで音のシャワーを浴びるよりも
歩きスマホでイヤホンからというほうが増えていることは間違いありません。
CDが売れなくなったと言われて久しいですが、
このようなリスニングスタイルが主流となれば仕方ないことでしょう。
 
動きながら短時間で音楽を聴くのだから
アルバム単位で音楽を聴くということもありません。
シングルでアーティストの新曲に心ときめかせ、
アルバムで世界観を愉しんだ“青い時代” 懐かしいですね。
 
 
ということで、アルバム自体が売れてないのだから
“コンセプトアルバム”など言い出すと
ワタシラ“音楽うるさオヤジ”たちにしか話が通じないことになります。
 
 
まず真っ先に浮かぶのが
ビートルズSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
50年経っても色褪せません。
あと ピンク・フロイドでしょうかね・・・
The Wall はリアルタイムで最初に気に入ったコンセプトアルバムです。
これは貸レコードで借りてカセットに落としたのですが
どこかに行ってしまいましたemoji レコードでは持ってません。
そういえば コンセプトアルバムはプログレッシブ・ロックに多かったですね。
 
コンセプトアルバムは 起承転結なりストーリーが感じられるので
頭から終わりまで聴き通さないといけません。
というより聴きたくなります。
アルバム全体で壮大な1曲なんですよね。
 
去年映画でヒットしたクイーンBohemian Rhapsody
アルバム A Night At The Opera(オペラ座の夜)という
コンセプトアルバム中の1曲ですが
これ1曲だけで壮大な組曲です。
 
 
コンセプトアルバムに共通することは製作に時間がかかること。
上記の名盤もみなあてはまります。
いまやアルバムづくりも1曲だって時間をかけない
予算がないから時間をかけられない
デジタル化によって作業時間が短縮されたことが
逆にネックになってるところもあるように思います。
 
 
こういう名作はもう生まれて来ないのですかね・・・
でもね たまには“音楽うるさオヤジ”を
唸らせてくれるような作品に出会いたいです。

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